PowerQUICC IIIとは? わかりやすく解説

PowerQUICC III

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 06:23 UTC 版)

PowerQUICC」の記事における「PowerQUICC III」の解説

PowerQUICC IIIプロセッサは、32ビットPower命令セットv.2.03に対応したe500呼ばれるコアに基づき2003年発表された。PowerQUICC IIIは、2並列の7ステージパイプライン、倍精度FPU、32/32 KiB のL1インストラクションデータキャッシュ持ち複数ギガビット・イーサネットPCIPCIeRapidIO、DDR/DDR2メモリコントローラ、セキュリティアクセラレータを持っていた。動作周波数は533 MHzから1.5 GHzまでの範囲であった。PowerQUICC IIIは、企業向けネットワーキング通信アプリケーションハイエンドのストレージ・プリンター・イメージングをターゲットにしていた。一部プロセッサは、ネットワーク処理の負荷軽減のために古いCPMモジュール内蔵していた。新しいQUICC EnginePowerQUICC II Proと同じもの)を内蔵したものも、CPMやQUICC Engineを全く内蔵しないものもあった。しかし、フリースケールマーケティング部門は、85xxシリーズ全てのプロセッサに"PowerQUICC III"のブランド名をつけた。 MPC85xx - 全てのPowerQUICC IIIプロセッサは、この形式の名前を持っている。名前の末尾の"E"は、プロッセッサが暗号化モジュール内蔵していることを示す。 MPC8540 - 世界初RapidIO対応ホストプロセッサ。2つのギガビット・イーサネットコントローラを内蔵しルータ用途適している。動作周波数600 MHzから1 GHzである。 MPC8548/47/43/41(E) - 1つe500コアPCI ExpressRapidIO統合したプロセッサシリーズ数字小さいものは、数字大きいものよりも低い能力である。 MPC8544 - コスト抑えるために90 nmプロセス作られたが、8548と同等機能を持つ。 MPC8560 - 8540と同時に出荷された、最初のPowerQUICC IIIプロセッサである。e500コアCPM内蔵していた。 MPC8568/68E/67/67E - CPM代わりにQUICC Engine内蔵。8567は周辺ユニット一部削除されている。 MPC8572E - 最大1.5 GHze500コアを2個内蔵ファイアウォールアンチウイルスソフトウェアカスペルスキー・ラボによる)のようなハイエンドアプリケーションのネットワーク装置使われた。 MPC8574 and MPC8578 - 3GWiMAX基地局向けの、4コアまたは8コアプロセッサである。2008年45ナノメートル英語版SOIプロセス製造された。

※この「PowerQUICC III」の解説は、「PowerQUICC」の解説の一部です。
「PowerQUICC III」を含む「PowerQUICC」の記事については、「PowerQUICC」の概要を参照ください。

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