パレートの法則
【英】Pareto principle
パレートの法則とは、物事を構成する要素が全体に占める割合には偏りがあり、複数要素のうち一部だけで全量の大部分の割合が占められている、という見方のことである。経済学者パレート(Vilfredo Pareto)が提唱した。元々は、経済学の分野における富の偏在を指したものだったが、今日ではさまざまな分野や場面に敷衍されている。
パレートが示した富の偏在とは、上位2割の富裕層が社会全体の富の8割を有している、逆に言えば、富裕層でない8割の低所得層は社会全体の富の2割しか占めていないというものである。この比率に因み、パレートの法則は「80–20の法則」と呼ばれることも多い。
今日ではパレートの法則は「構成要素の割合の不均衡」を広く指す語として用いられており、自然科学やビジネスなど多くの分野で参照されている。特にビジネス分野では経営理論、品質管理、マーケティング(ロングテール)などにおいて優先度を決定するための重要な観点として参照されている。
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