PZA ロアラ(PZA Loara)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:07 UTC 版)
「PT-91」の記事における「PZA ロアラ(PZA Loara)」の解説
PZA(Przeciwlotniczy zestaw artyleryjski: 対空砲熕セット)は対空砲システムを意味し、「ロアラ」とはポーランド語でロワール川のことである。1990年代後半に開発された装甲とレーダーを有する試作自走式対空砲である。 PT-91の車体をベースに装甲化された砲塔にレーダーと連動したエリコン35mm2連装高射機関砲 L-90を2門搭載したものである。 当初はPZR 「ロアラ」という地対空ミサイル車両と密接に連携して行動するという計画であったが頓挫した。この「ロアラ」はこれ単体として以外にも大規模な対空防御システムの一部として自動照準射撃することができる。 この車両は三次元索敵型と直接交戦用の2機のレーダーを持つ。索敵レーダーは26kmの探知範囲を持ち一度に64もの目標を追跡・処理することができる。このレーダーシステムはまた移動中も使用可能であり、データは毎秒更新される。またレーザー照準も可能で、テレビ画面とFLIR画面により全天候昼夜間戦闘能力を保有しまた猛烈なECM環境下でもレーダーに頼らない戦闘が可能である。このシステムの反応速度は10秒以下に抑えられている。対応可能な高度は超低空から5,000m(16,500ft)までであり、速度は500m毎秒まで。地上や海上の軟目標に対しても交戦可能である。
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