PRTレコード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:03 UTC 版)
1980年にパイ(当時はフィリップスが所有)の名称の権利が失効したとき、レーベルはプレシジョンとの短期契約によって、Precision Records and Tapesの略であるPRTに名前を変更した。当時PRTには、ファンファーレ・レコード、1980年代後半から1990年代初頭にかけてイギリスを拠点としシニータが所属したHi-NRG、イマジネーションをフィーチャーした1980年代のディスコ/エレクトロ・レーベルであるR&Bレコード、ジグソーとリチャード・ヒューソン・オーケストラ/RAHバンドが所属したスプラッシュ・レコードなどのサブレーベルがあった。PRTは1984年に設立されたゲイリー・ニューマンのレーベル、ニューマ・レコードの製造と流通を担当し、同レーベルは20枚のシングルをリリースしたが、その中にはレーベル名となった創設者のニューマンのシングルや、女優のキャロライン・マンローのシングルが含まれた。テレビ番組「ポストマン・パット」の歌と音楽は、PRTスタジオで録音された。 PRTの親会社であるACCは、1982年にオーストラリアのベル・グループに買収された。1988年に、ベル・グループはボンド・コーポレーションに買収された。しかし、ボンド・コーポレーションはそれ自体が財政問題に苦しんでおり、その資産のほとんどを迅速に売却し始めた。PRTのレコードおよびカセット工場は、別のレコードメーカーであるミークランドに売却された。PRTのカタログのマスターはキャッスル・コミュニケーションズに売却され、キャッスル・コミュニケーションズは最終的にサンクチュアリ・レコード(現在はBMGライツ・マネージメントの一部門)となった。Precision Records & Tapes Ltd(旧Pye Records Ltd)は、2013年12月に正式に清算された。
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