PDP-11版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:46 UTC 版)
「Berkeley Software Distribution」の記事における「PDP-11版」の解説
ベル研究所は1970年代に初期のUnixをソースコードも含めて配布し、大学の研究者らがUnixを修正・拡張できるようにした。バークレーでの最初のUnixシステムはPDP-11を使ったもので、1974年にインストールされ、計算機科学科が様々な研究に使用した。 他の大学はバークレーで改良されたソフトウェアに関心を寄せるようになり、当時バークレーの大学院生だったビル・ジョイが1977年、それらを first Berkeley Software Distribution (1BSD) としてまとめ始め、1978年3月9日にリリースした。1BSDは独立した完全なOSというよりも Sixth Edition Unix へのアドオンであり、その主なコンポーネントはPascalコンパイラとジョイが開発したラインエディタ ex(英語版) だった。 1979年5月にリリースとなった Second Berkeley Software Distribution (2BSD)は、1BSDのソフトウェアの更新版だけでなくジョイが新たに開発した vi エディタ(exのスクリーンエディタ版)と C Shell も含まれていた。 2BSDの後のリリースでは、PDP-11アーキテクチャからVAXベースへとプラットフォームが変化している。1983年の2.9BSDには4.1cBSDからのコードを含んでおり、それまでアプリケーションとパッチの集まりだったものが初めて完全なOS(Version 7 Unix の修正版)のリリースとなった。2BSDの最終版は1992年にリリースされた 2.11BSD である。2008年現在、2BSD用のパッチ447が2008年12月31日にリリースされており、ボランティアによる保守が続いている。
※この「PDP-11版」の解説は、「Berkeley Software Distribution」の解説の一部です。
「PDP-11版」を含む「Berkeley Software Distribution」の記事については、「Berkeley Software Distribution」の概要を参照ください。
- PDP-11版のページへのリンク