Memoirs of Hadrianとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Memoirs of Hadrianの意味・解説 

ハドリアヌス帝の回想

(Memoirs of Hadrian から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 06:47 UTC 版)

Plon書店 初版カバー 1951

ハドリアヌス帝の回想』(ハドリアヌスていのかいそう、フランス語Mémoires d'Hadrien)は、1951年に発表されたマルグリット・ユルスナールによる歴史小説。第14代ローマ皇帝五賢帝の一人ハドリアヌスが、その死に際し自身の後継者と目していたマルクス・アウレリウス・アントニウスに宛てて記した回想録の形を取って書かれている。軍人時代の業績から皇帝としての政治上のさまざまな配慮、各地への視察、芸術への愛着やアンティノウスへの執心、後継者選びから病の苦悩にいたるまで、出来事の大筋は史実に沿いつつも、ハドリアヌスその人の内面に寄り添って、彼の時々の洞察や内省、苦悩を描き出すことに重きが置かれており、心理小説と歴史小説の融合を成し遂げた作品として評価されている。

ユルスナールは、20歳だった1924年に初めてこの作品に着手したが、さまざまな形式を試みたのち一旦断念、その後幾度も着手と放棄を繰り返し、最終的に40代に入った1948年から1951年にかけ書き上げた。「作者による覚え書き」では「わたしの生涯のかなりな期間は、このひとり人間のみ―しかもすべてとつながりをもつ人間―を定義し、ついで描こうと試みることに費やされた」と記されている。この作品は発表後すぐ内外の批評家の賛辞を受け、代表作とみなされた。

参考文献


「Memoirs of Hadrian」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Memoirs of Hadrianのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Memoirs of Hadrianのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハドリアヌス帝の回想 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS