MU100の登場(1997年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 16:21 UTC 版)
「XGフォーマット」の記事における「MU100の登場(1997年)」の解説
1997年夏発売のMU100は、MU80以来の基本音色を新たにサンプリングし直した音色に差し替えたMU100 Nativeモードを持ち、また、拡張ボードで物理モデル音源やフォルマント・シンギング音源と呼ばれる人の声を合成して歌うことが可能な音源を追加可能とした画期的なモデルであった。同時期のGS音源SC-88Proと熾烈なシェア獲得合戦を演じ、『DTMマガジン』誌上でもこの2機種の「対決」が掲載されていた。MU100より先行して発表されていた1Uフルラックマウント版MU100RはMU100が1枚のところを、2枚拡張ボード追加可能で人気機種となった。 1997年当時のカタログを見ると、ヤマハはMU90をXGの第2世代のベーシックモデル、MU100を第2世代のハイエンドモデルにしようとしていたことが伺える。ヤマハはMU50同様MU90互換の他モデルを発売する。1998年にMU90と完全互換のXG音源を持つワークステーションタイプのシンセサイザーEOS B2000と、MU90からインサーションエフェクトを割愛したシンセサイザーCS2xがそれである。しかし、前述のMU80からMU90への買い換えが進まなかったせいで、実際はMU90でなくMU100が第2世代のXGの標準機となる。
※この「MU100の登場(1997年)」の解説は、「XGフォーマット」の解説の一部です。
「MU100の登場(1997年)」を含む「XGフォーマット」の記事については、「XGフォーマット」の概要を参照ください。
- MU100の登場のページへのリンク