MONIAC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 14:48 UTC 版)
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![]() サイエンス・ミュージアムで展示されるMONIAC | |
開発元 | アルバン・ウィリアム・フィリップス |
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種別 | アナログ計算機 |
発売日 | 1949年 |
対応メディア | 水 |
メモリ | タンク |
サイズ | 全高2m、幅1.2m |
映像外部リンク | |
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MONIAC(Monetary National Income Analogue Computer 貨幣的国民所得自動計算機)は1949年にアルバン・ウィリアム・フィリップスによって開発されたアナログ計算機。
概要
たくさんのタンクや水の流れは、銀行、支出、貯蓄、外貨準備など、経済活動のさまざまな側面を表す貨幣の流れを水によって視覚化する[1]。MONIACが開発された当時、真空管式のコンピュータは高価で故障が多く、経済活動の視覚化のような用途にはまだ非力だった。
MONIACは全部で14台が製造された[1]。
ニュージーランド準備銀行(Reserve Bank)付属の博物館とイギリスのサイエンス・ミュージアムでロンドン・スクール・オブ・エコノミクスから寄贈されたMONIACが動態保存される[1]。
関連項目
脚注
文献
- Bissell, Chris. "Historical perspectives-the moniac a hydromechanical analog computer of the 1950s." IEEE Control Systems 27.1 (2007): 69-74.
- Ng, Tim, and Matthew Wright. "Introducing the MONIAC: an early and innovative economic model." Reserve Bank of New Zealand Bulletin 70 (2007).
- Colander, David. "The MONIAC, Modeling, and Macroeconomics." Economia politica 28.1 (2011): 63-82.
外部リンク
- Moniac machine | NZIER 公式ウェブサイト
MONIAC
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「アルバン・ウィリアム・フィリップス」の記事における「MONIAC」の解説
詳細は「MONIAC」を参照 フィリップスがLSEの学生だった頃、彼はイギリス経済の動きをモデル化するために、水力を用いたアナログコンピュータを開発した。これは「貨幣的国民所得自動計算機」(Monetary National Income Automatic Computer, MONIAC)と呼ばれたが、恐らくはアメリカのENIACコンピュータを思わせるバクロニムである。そのタンクとパイプを通る水の流れは正確に経済を巡る貨幣の流れを模していた。税率や利子率といった経済変数の捕らえ難い相互作用をモデル化するMONIACコンピュータの能力は、当時としては強力な道具となった。フィリップスは1949年に初めてLSEの主要な経済学者等にMONIACを披露したところ大変好意的に受け取られ、フィリップスは間もなくLSEの教職を得ることとなった。彼は1951年補助講師から1958年教授へと昇進した。
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