LGV南ヨーロッパ大西洋線とは? わかりやすく解説

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LGV南ヨーロッパ大西洋線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:26 UTC 版)

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LGV南ヨーロッパ大西洋線
LGV大西洋線・南西線パリ-ボルドー間の略図。
青実線がLGV(既開業部分を含む)と連絡線、赤線は並行在来線。
破線はTGV直通区間
基本情報
フランス
開業 2017年7月2日
所有者 LISEAコンソーシアム
運営者 フランス国鉄
路線諸元
路線距離 302 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
電化方式 交流25kV・50Hz
テンプレートを表示
プリブー(ドゥー=セーヴル県)にあるLGV南ヨーロッパ大西洋線の写真。
停車場・施設・接続路線
パリ モンパルナス
LGV東連絡線
マッシーTGV
LGV大西洋線区間↓
←ル・マン支線・LGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線
トゥール
シェール川
ラルセトンネル
223.0
0.0
サン=タヴェルタン分岐点
←LGV大西洋線モン方面
4.x ヴェリニエトンネル/A85 (190 m)
4.7 トゥール-シャトールー線
7.8 Viaducto sobre el アンドル川 (450 m)
モン
15.xxx
5.268
16.021
モン南分岐点(V2)
5.678
16.798
(V1)
30.x マンセ川 (130 m)
36.x マイエトンネル (100 m)
37.x
38.x パリ-ボルドー線
41.6 ヴィエンヌ川(380 m)
42.x A10(465 m)
52.xxx アンドル=エ=ロワール県/ヴィエンヌ県境界
68.x ルダン-シャテルロー線
75.x マリニー=ブリゼトンネル (115 m)
85.425
0.000
(V2) ミニェ=オクサンス分岐点
86.042
0.000
(V1) ミニェ=オクサンス分岐点
ミニェ=オクサンス連絡線
88.x オクサンス川
ポワチエ=ビアール空港 ポワティエ
96.xxx ボワヴル川
102.x A10
103.494
0.000
(V1)フォンテーヌ=ル=コント北分岐
105.xxx D611
105.213
0.000
(V2)
フォンテーヌ=ル=コント北連絡線
サン・ブノワ-ラ・ロシェル線ポワティエ方面
8.150/4.002
8.247/3.439
新在変圧区間
106.xxx
4.073/11.xxx
サン・ブノワ-ラ・ロシェル線(V2)ラ・ロシェル方面
新在変圧区間
フォンテーヌ=ル=コント南連絡線
0.000
108.081
(V1)フォンテーヌ=ル=コント南分岐
0.000
108.482
(V2)フォンテーヌ=ル=コント南分岐
115.x ヴォンヌ川
125.xxx ヴィエンヌ県/ドゥー=セーヴル県境界
153.xxx ドゥー=セーヴル県/シャラント県境界
172.115
0.000
ジュイイエ分岐
ジュイイエ連絡線
Section de séparation 25 kV LGV/1.5 kV (sur le racc.)
173.xxx
2.559/(41x.xxx)
パリ-ボルドー線(V2)ポワティエ方面
176.xxx シャラント川北 (480 m)
178.xxx ヴィローニョン保線基地
179.374
0.000
(V1)ヴィローニョン分岐
ヴィローニョン連絡線
新在変圧区間
181.xxx
4.444/(427.564)
パリ・ボルドー線(V1) アングレーム方面→
206.x シャラント川中
206.x ブリアン-アングレーム線
208.x ボエーム川
213.x パリ-ボルドー線 アングレーム方面
216.x クレ川
シャルトル-ボルドー線
パリ-ボルドー線 リブルヌ方面
216.x ドルドーニュ川
250.xxx パレ川 / シャラント県/シャラント=マリティーム県境界 (180 m)
270.xxx シャラント=マリティーム県/ジロンド県境界
299.xxx A10
パリ-ボルドー線 リブルヌ方面
(568.384) アンバーレ=エ=ラグラーヴ(旧駅)
299.xxx D10
300.xxx 新在変圧区間/ アンバーレ=エ=ラグラーヴ連絡線
300.xxx
(598.189)
アンバーレ=エ=ラグラーヴ(現駅)シャルトル-ボルドー線
サント方面
ボルドー方面→
旧連絡線
300.xxx アンバーレ=エ=ラグラーヴ立体交差橋
300.686
(570.142)
(V2)アンバーレ=エ=ラグラーヴ分岐
xx
(570.545)
(ゴプ)
301.848
(571.096)
(V1)アンバーレ=エ=ラグラーヴ分岐
xxx
(583.84)
ボルドー=サン=ジャン

LGV南ヨーロッパ大西洋線 (フランス語: LGV Sud Europe Atlantique,LGV SEA) またはLGV南西線 (LGV Sud-Ouest) はフランストゥールボルドー間の高速鉄道路線 (LGV) である。パリから南西へ伸びるLGV大西洋線の延長区間であり、ボルドー方面へ向かうTGVなどが運行されている。

概要

ポワトゥー=シャラント地域圏アキテーヌ地域圏ミディ=ピレネー地域圏などのフランス南西部と、パリロンドンブリュッセルやそれ以遠の北ヨーロッパ地域とを結ぶ。パリ・ボルドー間の現行3時間~3時間半の所要時間を最高速度300km/hで2時間10分程度に短縮することが計画されている。トゥールポワチエアングレームボルドーとフランス南西部との都市間連絡や他のヨーロッパ諸国との接続が改善される。

LGV南西線の計画は、現在の線路容量が逼迫した既存の在来線とも関係している。最高速度220km/hの高速列車TGVと速度の遅いローカル列車TER貨物列車が同じ路線に混在し輻輳した状態になっており、効率的な運行が妨げられている。専用のTGV用の高速新線を建設することによって、より多くの貨物列車やTERなどが既存の在来線で運行可能になる。混雑している区間に新たなTER網を作ったり、貨物列車の運行回数を増やすことによって道路交通を減らすこともでき、環境負荷も減らすことができるとされている。

新線の建設により経済的な効果ももたらされ、第1期計画(アングレーム・ボルドー間)の建設で5年間に1万人の雇用が生み出されることが予想され、他にも新線の開業効果による産業振興が期待されている。

完全な国営ではなく、LISEAコンソーシアムが指定管理者制度 (PPP) によって包括50年間の権利を取得し、建設と2061年までの保守を請け負う官民共同事業である[1]。LISEAには建設大手ヴァンシ(33.4%)、金融大手預金供託金庫(25.4%)、投資信託メリディアム英語版(22.0%)、アルディアンフランス語版(19.2%)が共同設立し[1]、これにフランス鉄道線路事業公社(現SNCF Réseauフランス語版)が12億ユーロを[1]欧州連合が30億ユーロ[2]を拠出している。

その他

  • サン=ピエール=デ=コープ (Saint-Pierre-des-Corps) 、ボルドー間に新駅は建設されず、シャテルロー (Châtellerault) 、ポワチエ、アングレームは既存の駅が利用され、高速新線へは連絡線によって接続される。
  • トゥール・ボルドー間は50分かかる予定。300km/h対応の新線建設には47億ユーロの建設費が見込まれ、旅客数は年平均500万人に増加すると見込まれている。

沿革

出典

外部リンク




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