LCLS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/18 15:10 UTC 版)
「SLAC国立加速器研究所」の記事における「LCLS」の解説
リニアックコヒーレント光源 (Linac Coherent Light Source; LCLS) は、SLACに位置する 自由電子レーザー 施設である。LCLSは部分的には元SLAC線形加速器の後方1/3を再構成したもので、多くの分野での研究のために非常に強力なX線放射を提供することができる。2009年4月に最初のレーザー発振を達成した。 このレーザーは、従来のシンクロトロン光源の硬X線の109倍の明るさを持つ世界で最も強力なX線源である。LCLSは様々な新しい実験を可能にし、既存の実験手法を改善した。X線はしばしば原子レベルのものの「スナップショット」をサンプルが消える前に撮るために使われる。このレーザーの波長は0.13〜6.2 nm(200〜9500電子ボルト(eV))の範囲であり原子の大きさに近いため、それまでには達成不可能だった非常に詳細な情報が得られる。さらにこのレーザーはフェムト秒すなわち千兆分の一秒の「シャッタースピード」で画像を撮ることができるが、これはビーム強度がしばしばフェムト秒のタイムスケールでサンプルを破裂させるのに十分なものであるため必要である。
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