Intel 845の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 20:15 UTC 版)
「Intel 845」の記事における「Intel 845の登場」の解説
NetBurstマイクロアーキテクチャを採用したPentium 4の投入で約10年ぶりにマイクロアーキテクチャを刷新したインテルは、従来のSDRAMに代わる次世代メインメモリとしてRDRAMを推進していた。その戦略に沿いPentium 4と同時に投入された対応チップセットがIntel 850である。 しかし先に失敗したIntel 820の頃よりは安価になったとはいえ、相変わらずRDRAMはSDRAMと比較して同容量で数倍の価格のする高価なメモリであった。その他の要因も相まって初期Pentium 4用のIntel 850プラットフォームは敬遠され気味で普及が遅れていた。このため、インテルの特にローエンド市場では1999年以来のIntel 815プラットフォームがいまだに主力として使用され続けていた。普及の進まないPentium 4/Intel 850プラットフォームと、旧式なPentium III/Intel 815プラットフォームの間では、低価格ながら高性能と評価されていたAMDのAthlon/DuronおよびVIA Technologies (VIA) のチップセットが存在感を高めつつあった。 この状況を打開する手段のひとつとして開発・投入されたPentium 4用のSDRAM対応チップセットがIntel 845である。 Intel 845では安価なPC133 SDRAMを使用できること、マザーボード自体もIntel 850では高価な6層基板であったのに対し安価な4層基板に引き下げられるなど、プラットフォームとしてのハードルを下げることが可能であった。発表後、比較的低価格ながら最新のPentium 4プロセッサが使用できるプラットフォームとしてIntel 845は受け入れられ、Intel 850以上に急速に普及していった。
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