ITスキル標準とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ITスキル標準の意味・解説 

ITスキル標準

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/12 10:11 UTC 版)

ITスキル標準(アイティースキルひょうじゅん、IT skill standardITSS)とは、経済産業省が定めている個人のIT関連能力を職種や専門分野ごとに明確化・体系化しIT人材に求められるスキルキャリア(職業)を示した指標である。ITサービスの分野11職種38専門分野ごとに,最高7段階のスキル・レベルを設定している。それぞれのレベルについて、要求される業務経験や実務能力、知識を定義している。

ITスキル標準でレベル設定されているITサービスの11分野

ITスキル標準と対応する資格試験

スキルレベル3以下は試験の合格によって判定される。スキルレベル4に関しては試験合格だけでなく実務経験も考慮される。スキルレベル5以上は試験では判定できないとされている。

ITスキル標準と対応する資格試験
段階 クラス 人材像 情報処理技術者試験 その他資格試験[1] 
スキルレベル7 スーパーハイ 日本国内のハイエンドプレイヤーかつ世界で通用するプレイヤー (なし)
実務経験で判定
(なし)
実務経験で判定
スキルレベル6 スーパーハイ 日本国内のハイエンドプレイヤー (なし)
実務経験で判定
(なし)
実務経験で判定
スキルレベル5 ハイ 企業内のハイエンドプレイヤー (現在はなし)[注釈 1]
実務経験で判定
(なし)
実務経験で判定
スキルレベル4 ハイ 高度な知識、技能

試験の合格だけでなく、実務経験も判定対象とする。


スキルレベル3 ミドル 応用的知識、技能

かつてのソフトウェア開発技術者試験や第一種情報処理技術者試験を含む。

スキルレベル2 ミドル 基本的知識、技能
スキルレベル1 エントリー 最低限求められる基礎知識

ITSS+(プラス)

2017年4月にセキュリティ領域とデータサイエンス領域のスキル標準がITSS+として公開された。セキュリティ領域は国家資格(情報処理安全確保支援士)が想定する業務を包含している。データサイエンス領域は情報処理推進機構と一般社団法人データサイエンティスト協会スキル委員会の協業により策定された。

脚注

注釈

  1. ^ かつてはシステムアナリスト試験(現在のITストラテジスト試験)、プロジェクトマネージャ試験システム監査技術者試験がスキルレベル5に相当するとされていた。
  2. ^ 2018年の試験内容改訂(iパス4.0)の際に、ITSSの枠組みから外されている。

出典

  1. ^ 特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会が作成、公開するITSSキャリアフレームワークと認定試験・資格の関係(ISV Map)による

関連項目

外部リンク



このページでは「ウィキペディア」からITスキル標準を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からITスキル標準を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からITスキル標準 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ITスキル標準」の関連用語

ITスキル標準のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ITスキル標準のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのITスキル標準 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS