アイ‐シー‐ピー‐ディー【ICPD】
読み方:あいしーぴーでぃー
《International Conference on Population and Development》⇒国際人口開発会議
ICPD
国際人口開発会議
1994年、179カ国の代表が出席してエジプトのカイロで開催された国際会議。、リプロダクティブヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康および権利)の推進が、今後の人口政策の大きな柱となるべきことが合意された。このため、人口政策の焦点がそれまでの国レベル(マクロ)から個人レベル(ミクロ)、中でも特に女性に大きくシフトした。また、人口問題と開発問題が密接に関連し、相互に影響しあうという考え方が国際的な共通認識となった。これを受けて、国連の経済社会理事会の人口委員会も、人口開発委員会と名称を改めた。20年間の「行動計画」を採択し、現在各国はこの行動計画に沿って人口問題対策を進めている。開催地の名をとって、「カイロ会議」とも呼ばれる。会議の具体的な目標の焦点は、「普遍的な教育の提供」、「乳幼児及び妊産婦死亡率の削減」、「2015年までに、家族計画、介助者のもとでの出産、HIV/エイズを含めた性行為感染症の予防を含めたリプロダクティブ・ヘルスケアへの普遍的アクセスの確立」である。
(池上清子)
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