GPSの年問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:23 UTC 版)
「グローバル・ポジショニング・システム」の記事における「GPSの年問題」の解説
1999年8月21日問題(週データのロールオーバー問題) GPSの時計が桁溢れする日(1999年8月21日など)が1024週ごとにある。これは、GPS衛星に搭載されている時計の週の積算データが10ビットで管理されているため、GPS時計の周期開始日である1980年1月6日から1024週後の1999年8月21日(JSTでは1999年8月22日午前9:00)にリセットされて内部で0週に戻ってしまう仕様となっていたのを無視してカーナビゲーションシステムを製造したために、発生した問題である。当時、対応が迫られていた2000年問題と同根の問題であることもあり、こう呼ぶ。 日本国内において修正ミスが原因の不具合が、一部のカーナビゲーションシステムで生じた。 2019年4月7日問題 2度目にGPSの週の積算が0になるのは、基点から2048週間後の2019年4月6日23時59分42秒 (UTC)である(正時ではないのは閏秒の影響) 。翌7日、日本航空のボーイング787型機の日付表示にトラブルが発生し、確認のため1便が欠航、2便が遅延した。 10ビットのGPSで3度目に積算0となるのは2038年11月21日の予定である。 なお、更新されたGPSは内部処理で週数を13ビットで管理しており、2137年頃にあふれて0に戻る見込み(正確な日時は未定)。(2137年問題)。
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