FOSSとFLOSS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 05:32 UTC 版)
Free/Open Source Softwareという英語の頭字語であるFOSSは、時が経つにつれ、より多くの言語で概念を伝えるためにFLOSSとなっていった。Lは「自由な」を意味するフランス語やスペイン語のlibre、イタリア語のliberoを表す。 また、freeという語が多義であり、Free softwareについては「自由」の意であるのにもかかわらず、「無料」の意と混同されがちである。そのため、自由ソフトウェア支持者はしばしば、「自由」の意を明確にするために、英語ではないもののあえてラテン語(ないしフランス語、スペイン語)のlibreという語を好むことがある(例えばLibreOffice)。 自由ソフトウェアやオープンソースの概念を生み出した陣営はそれぞれの用語を生み出した経緯もあり、FLOSSなどの頭字語を支持する立場ではない。しかし、両陣営間での摩擦を望んでいる訳ではないため、両者の関係を良好にするこの用語を歓迎している。事実、自由ソフトウェアの創始者であるリチャード・ストールマンは、公共の場でもこの頭字語を用いている。とりわけ、研究プロジェクトなどではこの頭字語を使って中立性を保っている。 2004年末には、FLOSSという頭字語は、南アフリカ共和国やスペイン、ブラジルを含むいくつかの国の英語での公式文書内で使われている。しかし、スペイン・ポルトガル語で書かれた文書にはこの頭字語は用いられておらず、というのはlibreまたはlivreでは誤解が生じることなく十分だからである[要追加記述]。 ただし、概念は今のところ定義されていないので、より良い理解を行うためにその概念を明文化して説明することが望まれている[誰によって?]。
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