FGFファミリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 09:53 UTC 版)
「線維芽細胞増殖因子」の記事における「FGFファミリー」の解説
ヒトでは22種類(ヒトFGF15のマウス相同分子種であるFGF19を別種とすれば、23種類)のFGFが同定されており、その全てが構造類似性を持つシグナリング分子として知られている 。 FGF1から10は、全て線維芽細胞増殖因子受容体(英: fibroblast growth factor receptor、FGFR)と結合する。FGF1は酸性FGF(またはaFGF)、FGF2はFGF塩基性(またはbFGF)として知られている。 FGF11から14は、FGF相同因子1から4(FHF1から4)として知られ、他のFGFとは機能が異なるとされる。これらは配列において他のFGFとかなりの相同性が認められるが、FGFRと結合しない。また、他のFGFが関係しない細胞内プロセスに関与することから、別名「iFGF」とも呼ばれる 。 FGF16から23は比較的最近発見され、未知の部分が多い。FGF15はヒトFGF19のマウス相同分子種である(そのためヒトFGF15は存在しない)。 ヒトFGF20はアフリカツメガエルFGF20(XFGF20)の相同分子として同定された。キイロショウジョウバエにおける相同分子は Branchless である。 他のFGFが示す局所的な活性に対して、FGF19、FGF21、FGF23は全身への作用を示す。
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