Fシリーズ前期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 14:26 UTC 版)
「キヤノンの銀塩マニュアルフォーカス一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「Fシリーズ前期」の解説
マウント寸法はRシリーズから引き継がれたものの自動絞り機構はチャージ不要の一般的なものに変更され、レンズを通った光を直接測るTTL測光の時代を見越して開発されたFLマウントとなった。RマウントレンズはFLマウントカメラにも取り付けは可能だが自動絞りの互換性はない。 詳細は「キヤノンFLマウントレンズの一覧」を参照 しかしすでに1963年には東京光学(現トプコン)から最初のTTL方式カメラトプコンREスーパー、1964年には旭光学(現リコーイメージング)のアサヒペンタックスSPが相次いで発売されており、またしてもキヤノンは開発の遅れを痛感することになる。 キヤノンFX(1964年4月発売) - CdSによる露出計を内蔵。海外向けに "BELL & HOWELL / CANON FX" というネーミングのモデルがある。 キヤノンFP(1964年10月発売) - キヤノンFXから露出計を取り払ったモデル。 キヤノンペリックス(Canon Pellix 、1965年発売) - デュポンの開発したマイラーフィルムにハーフミラー加工した「ペリクルミラー」を反射ミラーとして用い、レンズからの光をフィルム面に7割、ファインダーに3割通す、「瞬きしない一眼レフ」であった。ミラーが半透明であることを利用し、シャッター幕直前に絞込みレバー操作で繰り出すCdSセンサーを置き、文字通りレンズからの光を直接測光する機構であった。大きな話題を呼んだものの、あまりに特殊すぎて売り上げが伸びることはなかった。特にペリックス最大の特徴である半透明ミラーはその機構や特性から「撮影時により多くの入射光を必要とする」「ミラーの劣化の可能性があり、また傷や汚れが撮影結果に悪影響を及ぼす」「ファインダーからの入射光に弱い」などの欠点を併せ持っていたため、当初顧客層として狙っていた上級ユーザーにはかえって敬遠された。 キヤノンFT QL(1966年3月) - フィルムローディングを容易にしたQL機構と部分測光を装備した一般的なクイックリターンミラーを持つTTL測光一眼レフカメラで、そこそこの売り上げを記録した。 キヤノンペリックスQL(Canon Pellix QL ) - キヤノンペリックスにQL機構を装備したモデル。
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