エクロジャイト(Eclogite)


愛媛県新居浜市(旧 別子山村)瀬場谷
Garnet,Omphacite,etc. 画像の幅約2.8cm、4cm
緑色のオンファス輝石、赤いアルマンディンガーネットなどから成る
変成岩です。
2枚の写真は同じ産地の標本ですが、1枚目の標本はより深部で
形成されたものと思われます。
エクロジャイト(Eclogite)

Almenningen,Maloy,Norway
Omphacite,Pyrope,Fuchsite,etc. 画像の幅約5cm
緑色のオンファス輝石(Omphacite)、クロム雲母(Fuchsite)、
赤いパイロープ(Pyrope)等を含むエクロジャイト(榴輝岩)です。
エクロジャイト
(Eclogite から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 01:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動エクロジャイト(eclogite)は、高温高圧下でできた変成岩(広域変成岩)。赤色の柘榴石(鉄礬柘榴石〜苦礬柘榴石)と緑色の輝石(オンファス輝石)を主成分とするため、榴輝岩(りゅうきがん)ともいう。かんらん岩に伴って産する。
概要
化学組成は玄武岩とほぼ同一であり、玄武岩質の海底プレートが沈み込み、高圧により変成して生成したものといわれる。また地殻深部でも生成するといわれるが、比較的低圧で生成したものは鉄礬柘榴石Fe3Al2(SiO4)3成分に富み、より深部の高圧で生成したものは苦礬柘榴石Mg3Al2(SiO4)3成分に富むとされる[1]。
上部マントルは、予測される化学組成、密度(3,380 kg・m−3)および地震波の伝播速度(P波 : 8,110 m・s−1、S波 : 4,490 m・s−1)[2]などのデータから、これらの条件を満たす岩石は限定され、かんらん岩(3,297 kg・m−3、P波 : 8,185 m・s−1、S波 : 4,681 m・s−1)およびエクロジャイト(3,445 kg・m−3、P波 : 8,127 m・s−1、S波 : 4,583 m・s−1)[3]などからできていると予測されている[4]。
産出
比較的産出は稀であり、主な産地はノルウェーなどで、日本では愛媛県の東赤石山付近で少量産出する。
脚注
参考文献
- 黒田吉益、諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年。ISBN 4-320-04578-5。
- 益富壽之助『原色岩石図鑑 全改訂新版』保育社、1987年。ISBN 4-586-30013-2。
- 豊遙秋・青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。ISBN 4-586-31040-5。
関連項目
外部リンク
- エクロジャイト(地質標本館)
- Eclogiteのページへのリンク