ECOSTRESS放射計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 08:15 UTC 版)
「ECOSTRESS」の記事における「ECOSTRESS放射計」の解説
このデータを収集するはマルチスペクトラムの熱赤外線放射計である。この装置は地表の気温ではなく大地表面の温度を測定する。ともにNASAのジェット推進研究所(JPL)に所属する、サイモン・フック博士がECOSTRESSミッションの主任研究員であり、ジョシュア・フィッシャー博士が科学責任者である。ECOSTRESSのデータは、アメリカ地質調査所(USGS)が管理する土地プロセス分散型活動的保管センター(LP DAAC)に保存される。ECOSTRESSのデータは、LP DAACのAppEEARS(Application for Extracting and Exploring Analysis Ready Samples、ユーザーがデータを地理的な緯度/経度形式の再投影を迅速に行うことを可能にする、分析可能なサンプルを抽出および探索するためのアプリケーション)ツールなどのさまざまなプラットフォームを通して発見可能である。収取したデータはオーストラリアのオープンアクセスなTERNデータ・ディスカバリー・ポータルを通じても出版される。 ECOSTRESS放射計はJPLで組み立てられ、熱赤外線(8〜12μm)に5バンドと、一特定用に近赤外線に1バンドの放射計を有している。ECOSTRESSは、2018年6月29日にケープ・カナベラルから打ち上げられてスペースX ドラゴンでISSに届けられた。ドラゴンは2018年7月3日に宇宙ステーションに到着した。放射計はステーションのきぼうモジュールに設置された。放射計はドラゴンに積載された2,700 kgの貨物のうちの約550 kgを占めていた。その他の貨物には、その他の装備及び補給品とともに、カナダアーム2ロボットアームの予備部品も含まれていた。
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