E号墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:32 UTC 版)
E号墳は、丘陵斜面に所在する山寄せの円墳または方墳と推定される。直径(一辺)約17メートル・高さ約2メートルを測る。埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、南方向に開口する。石室の規模は次の通り。 石室全長:4.43メートル以上 玄室:長さ2.76メートル、幅1.78メートル、幅2.13メートル(奥壁)、高さ1.71メートル(奥部) 羨道:長さ1.20メートル以上 石室壁面の石材は榛名山噴出の角閃石安山岩を加工した截石で、截石切組積みによって構築される。壁面には石材加工時の赤色作業線が数多く残るほか、石室各部位の計測値から1尺30センチメートルの唐尺の使用が推測される。天井石は榛名山の自然石(山石)の輝石安山岩。石室前面には台形状の前庭部の存在が想定される。 築造時期は古墳時代終末期の7世紀末頃と推定される。総社古墳群においても宝塔山古墳から蛇穴山古墳にかけて墳丘・石室が小型化しており、同調した推移が指摘される。 玄室(奥壁方向) 玄室(開口部方向) 玄室壁面の赤色作業線
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