DataGridView.RowDirtyStateNeeded イベント

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

DataGridView.RowDirtyStateNeeded イベント

メモ : このイベントは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

DataGridView コントロールの VirtualMode プロパティが true で、DataGridView が現在の行にコミットされていない変更の有無を確認する必要がある場合に発生します。

名前空間: System.Windows.Forms
アセンブリ: System.Windows.Forms (system.windows.forms.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Event RowDirtyStateNeeded As
 QuestionEventHandler

Visual Basic (使用法)

Dim instance As DataGridView
Dim handler As QuestionEventHandler

AddHandler instance.RowDirtyStateNeeded, handler

C#

public event QuestionEventHandler RowDirtyStateNeeded

C++

public:
event QuestionEventHandler^ RowDirtyStateNeeded {
    void add (QuestionEventHandler^ value);
    void remove (QuestionEventHandler^ value);
}

J#

/** @event */
public void add_RowDirtyStateNeeded (QuestionEventHandler
 value)

/** @event */
public void remove_RowDirtyStateNeeded (QuestionEventHandler
 value)

JScript

JScript では、イベントは使用できますが、新規に宣言することはできません。

解説

現在の行のすべてのセルが変更された場合、既定では、このイベントは QuestionEventArgs.Response プロパティを true に設定します。これにより、ユーザーが行の編集を元に戻したときに CancelRowEdit イベントが発生します。セルが編集モードの場合は Esc キーを 2 回、編集モードでない場合は Esc キーを 1 回押すことにより、ユーザーは行の編集を元に戻すことができます。このイベントを使用すると、選択したコミット範囲に応じて QuestionEventArgs.Response プロパティを適切な値に設定することで、仮想モードでのコミット範囲をカスタマイズできます。

イベント処理の詳細については、「イベントの利用」を参照してください。

使用例

このイベントを処理して、セル レベルのコミット範囲を指定する、つまりユーザーが現在のセルに対する変更だけを元に戻す方法のコード例を次に示します。セル レベルのコミット範囲では、行内の任意のセルにコミットされていない変更がある場合ではなく、現在のセルにコミットされていない変更がある場合にだけ、行にコミットされていない変更があると見なされます。次の例は「チュートリアル : Windows フォーム DataGridView コントロールでの仮想モードの実装」で取り上げている例の一部です。

Visual Basic

Private Sub dataGridView1_RowDirtyStateNeeded(ByVal
 sender As Object, _
    ByVal e As System.Windows.Forms.QuestionEventArgs)
 _
    Handles dataGridView1.RowDirtyStateNeeded

    If Not rowScopeCommit Then

        ' In cell-level commit scope, indicate whether the value
        ' of the current cell has been modified.
        e.Response = Me.dataGridView1.IsCurrentCellDirty

    End If

End Sub

C#

private void dataGridView1_RowDirtyStateNeeded(object
 sender,
    System.Windows.Forms.QuestionEventArgs e)
{
    if (!rowScopeCommit)
    {
        // In cell-level commit scope, indicate whether the value
        // of the current cell has been modified.
        e.Response = this.dataGridView1.IsCurrentCellDirty;
    }
}

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
DataGridView クラス
DataGridView メンバ
System.Windows.Forms 名前空間
その他の技術情報
DataGridView コントロール (Windows フォーム)