ダーピンジアンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ダーピンジアンの意味・解説 

ダーピンジアン

(Dapingian から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/06 02:45 UTC 版)

地質時代・古生代[* 1][* 2]
累代 基底年代
Mya[* 3]
顕生代 新生代 66
中生代 251.902
古生代 ペルム紀 ローピンジアン チャンシンジアン 254.14
ウーチャーピンジアン 259.1
グアダルピアン キャピタニアン 265.1
ウォーディアン 268.8
ローディアン 272.95
シスウラリアン クングーリアン 283.5
アーティンスキアン 290.1
サクマーリアン 293.52
アッセリアン 298.9
石炭紀 ペンシルバニアン亜紀 後期 グゼリアン 303.7
カシモビアン 307
中期 モスコビアン 315.2
前期 バシキーリアン 323.2
ミシシッピアン亜紀 後期 サープコビアン 330.9
中期 ビゼーアン 346.7
前期 トルネーシアン 358.9
デボン紀 後期 ファメニアン 372.2
フラニアン 382.7
中期 ジベティアン 387.7
アイフェリアン 393.3
前期 エムシアン 407.6
プラギアン 410.8
ロッコヴィアン 419.2
シルル紀 プリドリ 423
ラドロー ルドフォーディアン 425.6
ゴースティアン 427.4
ウェンロック ホメリアン 430.5
シェイウッディアン 433.4
ランドベリ テリチアン 438.5
アエロニアン 440.8
ラッダニアン 443.8
オルドビス紀 後期 ヒルナンシアン 445.2
カティアン 453
サンドビアン 458.4
中期 ダーリウィリアン 467.3
ダーピンジアン 470
前期 フロイアン 477.7
トレマドキアン 485.4
カンブリア紀 フロンギアン ステージ10 489.5
ジャンシャニアン 494
ペイビアン 497
ミャオリンギアン ガズハンジアン 500.5
ドラミアン 504.5
ウリューアン 509
シリーズ2 ステージ4 514
ステージ3 521
テレニュービアン ステージ2 529
フォーチュニアン 541
原生代 2500
太古代[* 4] 4000
冥王代 4600
  1. ^ 基底年代の数値は、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
  2. ^ 基底年代の更新履歴
  3. ^ 百万年前
  4. ^ 「始生代」の新名称、日本地質学会が2018年7月に改訂

ダーピンジアン: Dapingian)は、国際層序委員会によって定められた地質学用語である、地質時代名の一つ。4億7000万年前(誤差140万年)から4億6730万年前(誤差110万年)にあたる、中期オルドビス紀を二分した前期である。前の期は前期オルドビス紀後期であるフロイアン、次の期は中期オルドビス紀後期であるダーリウィリアン[1]。日本語では大坪期(たいへいき)とも呼ばれる[2]

フロイアンからダーピンジアンにかけては世界的に海水準の低下とコノドントの大規模な絶滅が記録されており、地史学的にも重要な時代である[3]

層序学的定義

Huanghuachang section
GSSPの位置を示す中国の地図。

ダーピンジアン階の基底はコノドントバルトニオドゥス英語版属の種 Baltoniodus triangularis の初出現に定義されている[4]国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は中華人民共和国湖北省宜昌市黄花場村英語版の黄花場セクション(北緯30度51分38秒 東経111度22分26秒 / 北緯30.8605度 東経111.3740度 / 30.8605; 111.3740)に位置する、ダワン累層の露頭である。下側の境界はタイプ産地でのコノドントの種 Baltoniodus triangularis の初出現で定義されている[4]。厳密な境界はダワン累層の基底から10.57メートル上に存在する[5][6]。なお、ダーピンジアンという名称はGSSPの存在する付近の黄花場村に由来し、2005年に提唱された[5]

ダーピンジアン階はイングランドで用いられる層序区分ではArenigと重複する[7]

地層の分布

マレーシアのラングン島南東部セクション最上部約5メートル地点からはコノドントのB群集が得られている。B群集の構成種 Jumodontus ganandaCooperignathus aranda を北アメリカの群集帯と対比させて、B群集の化石年代は前期フロイアンと見積られた。B群集は同研究で得られたフロイアンのA群集と共に浅海・熱帯性の古生物地理区に属することが分かっている。また、ラングン島は主にカキブキ累層の石灰岩で構成されており、前期から中期オルドビス紀にかけて陸棚上の炭酸塩プラットフォームで形成されたと見られている[3]

日本では飛騨外縁帯や南部北上帯からフロイアンの地層や砕屑性ジルコンが産出しており、中期オルドビス紀ごろの日本では広範囲で陸棚相が堆積したと推定されている[8]

脚注

  1. ^ INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART(国際年代層序表)”. 日本地質学会. 2020年4月22日閲覧。
  2. ^ 鈴木寿志「地質年代区分2012」『日本地質学会第120年学術大会講演要旨(2013仙台)』、日本地質学会、2013年、doi:10.14863/geosocabst.2013.0_629 
  3. ^ a b 上松佐知子「マレーシア・ランカウィ諸島における下部–中部オルドビス系生層序の確立」『地質学雑誌』第119巻第5号、日本地質学会、2010年10月25日、872-877頁、doi:10.5026/jgeography.119.872 
  4. ^ a b GSSP Table - Paleozoic Era”. Geologic TimeScale Foundation. 2012年11月24日閲覧。
  5. ^ a b Wang, Xiaofeng; Stouge, Svend; Erdtmann, Bernd-D.; Chen, Xiaohong; Li, Zhihong; Wang, Chuanshang; Zeng, Qingluan; Zhou, Zhiqiang et al. (2005). “A proposed GSSP for the base of the Middle Ordovician Series: the Huanghuachang section, Yichang, China”. Episodes 28 (2): 105–117. https://engineering.purdue.edu/Stratigraphy/references/Dapingian.pdf 2013年6月4日閲覧。. 
  6. ^ Wang, Xiaofeng; Stouge, Svend; Xiaohong, Chen; Zhihong, Li; Chuanshang, Wang; Finney, Stan C.; Qingluan, Zeng; Zhiqiang, Zhou et al. (2009). “The Global Stratotype Section and Point for the base of the Middle Ordovician Series and the Third Stage (Dapingian)”. Episodes 32 (2): 96–113. https://engineering.purdue.edu/Stratigraphy/references/Dapingian_v32n20.pdf 2013年6月4日閲覧。. 
  7. ^ Gradstein, F. M., ed (2012). The Geologic Time Scale 2012. Elsevier Science Ltd.. p. 504. ISBN 978-0444594259. https://books.google.de/books?hl=de&id=usoqlA8AVDUC&q=542#v=onepage&q=504&f=false 
  8. ^ 中間隆晃、平田岳史、大藤茂、丸山茂徳「日本最古の堆積岩年代472Ma(オルドビス紀前期末)とその意義 ―飛騨外縁帯一重ヶ根層のジルコンU-Pb年代―」『地学雑誌』第119巻第2号、東京地学協会、2010年4月25日、doi:10.5026/jgeography.119.270 



英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語
  •  ダーピンジアンのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダーピンジアン」の関連用語

ダーピンジアンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダーピンジアンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダーピンジアン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS