DPANN群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 07:57 UTC 版)
詳細は「DPANN群」を参照 集積培養や環境DNAのみだが、極端に細胞とゲノムサイズが小さい。古細菌の中でもっとも初期に別れた系統とする系統解析例が多いが、特殊化したユーリ古細菌とする見解もある。 "ディアペロトリテス門" 明神海丘(伊豆・小笠原弧)の水深1330mにあるブラックスモーカーより最初に報告されたもの。ホームステーク金山跡の地下水から検出された集団は、ゲノム解析から従属栄養生物と予想されている。同時に、ナノ古細菌などと同様の寄生生物から進化した可能性に言及されている。提案された古細菌門の中では、唯一-archaeotaを語尾に持たない。 "パルウ古細菌門" テルモプラズマ目古細菌に関係(寄生の可能性もある)。非常に細胞サイズが小さい特徴がある。 "ミクル古細菌" パルウ古細菌同様テルモプラズマ古細菌に関係し、細胞サイズが小さい。細胞サイズの小ささは全生物でもトップクラスで、長さ200 nm×幅60 nm、体積も0.009 μm3から0.04 μm3しかない。ただし系統はやや離れる。 "アエニグム古細菌門" 深海の熱水噴出孔に存在する系統。 "ナノ好塩古細菌門" 高塩環境に分布する。ハロバクテリウム綱とは別系統。 "ナノ古細菌門" クレン古細菌に寄生する。ゲノムサイズが非常に小さい。最初に発見され、Ignicoccus hospitalisに寄生する"Ca. Nanoarchaeum equitans"は、ゲノムサイズが古細菌最少の49万0885塩基対しかない。
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