D番号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:45 UTC 版)
「フランツ・シューベルト」の記事における「D番号」の解説
シューベルトの1000近いスケッチ、未完を含む作品群は、オーストリアの音楽学者オットー・エーリヒ・ドイチュ(Otto Erich Deutsch)により1951年に作られた英語の作品目録『Franz Schubert – Thematic Catalogue of all his works in chronological order』のドイチュ番号によって整理されている。シューベルトの場合、出版に際しての作品番号(op.)を持つものは170程度であるため、通常はD番号が使用されている。1978年にヴァルター・デュル(ドイツ語版)、アルノルト・ファイル(ドイツ語版)などによってドイツ語の改訂版『Franz Schubert – Thematisches Verzeichnis seiner Werke in chronologischer Folge』も作られた。 日本語の完全な作品目録はまだ存在せず、かつての日本では作品番号を優先し、D番号を後回しにしていたたが、現在はNHK-FMのアナウンサーもドイチュ番号をアナウンスするようになっている。 ドイチュ自身は目録の序文において、「D」を自分の名前の略記ではなくシューベルトの作品を示す記号と捉えてほしいと述べている。これに応え、このページでは「D.○○」とピリオドを打たず、「D○○」という表記を用いる。ただしドイツ語圏などではDと数字の間に半角スペースを入れ「D ○○」とするのが一般的である。通常「ドイチュ番号○○」などと読まれる。オーストリアなどではDeutsch-Verzeichnisという読み方のとおり、「DV ○○」と表記されることもある(オーストリア放送協会などで見られる)。
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