Cluster of Excellence "Asia and Europe in a Global Context"とは? わかりやすく解説

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クラスター・オブ・エクセレンス「グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ」

(Cluster of Excellence "Asia and Europe in a Global Context" から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 17:20 UTC 版)

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クラスター・オブ・エクセレンス グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ: 文化の流れにおける非対称性の変遷
大学設置/創立 2007年10月
学校種別 国立
設置者 マデレン・ヘレン・エシュ、アクセル・ミヒャエルス、ルドルフ・G・ワグナー
本部所在地 ハイデルベルク
キャンパス ハイデルベルク大学カール・ヤスパース記念トランスカルチュラル高等研究センター
ウェブサイト www.asia-europe.uni-heidelberg.de
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クラスター・オブ・エクセレンス グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ: 文化の流れにおける非対称性の変遷英語: Cluster of Excellence "Asia and Europe in a Global Context"、公用語表記: Exzellenzcluster "Asien und Europa im globalen Kontext")は、ハイデルベルクに本部を置くドイツ国立大学である。2007年10月に設置された。

クラスター・オブ・エクセレンス「グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ:文化の流れにおける非対称性の変遷」はドイツ、ハイデルベルク大学で200名程度の研究者が参加して行われている人文・社会科学分野における学際的な共同研究事業である。

概観

クラスターはドイツ連邦および州政府によるエクセレンス・イニシアティブの一環として2007年10月にスタートした。[1] 200名程度の研究者がアジア・ヨーロッパ間、およびアジア内での文化交流のダイナミズムについて研究している。とくに、文化、社会、政治の交流にみられる移ろいゆく非対称な関係とそうした非対称な関係の知覚が生み出す力について分析している。

クラスターの目的はとくにトランスカルチュラルな相互行為を重視する文化研究のために研究方法と制度基盤を開発することである。アジアとヨーロッパの過去と現在の事例研究を通じて、メディア、モノ、人間等が媒介する、概念、制度、実践にかかわる文化の流れを調査している。[2]

クラスターの本部はドイツ、ハイデルベルク大学のカール・ヤスパース記念トランスカルチュラル高等研究センターにあり、支部がインド、ニューデリーにある。クラスターを運営しているのはマデレン・ヘレン・エシュ(近代史)、アクセル・ミヒャエルス(古典インド学)、ルドルフ・G・ワグナー(中国学)である。[3]

研究

クラスターの70以上におよぶ研究プロジェクトは「ガバナンスと行政」、「公共圏」、「健康と環境」、「歴史と遺産」の4つの研究領域に分けられている。新たに設置された仏教学、文化経済史、グローバル美術史、思想史、映像・メディア人類学の5つの教授職はそれぞれの研究のトランスカルチュラルな特性を活かして専門知識の深化に貢献している。[4]

「ハイデルベルク・リサーチ・アーキテクチャ」はトランスカルチュラルな関係をトレースし、分析するためのメタデータ・フレームワークを提供している。[5]

研究成果は国際学術誌および叢書のかたちで公刊されている。トランスカルチュラルな視野からの研究の中心とするために、クラスターは2つの叢書「トランスカルチュラル・リサーチ:グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ研究:ハイデルベルク叢書」と「ハイデルベルク・トランスカルチュラル研究」、[6] および電子ジャーナル『トランスカルチュラル研究』の刊行を開始した。[7] これらはすべて査読付きである。

教育

トランスカルチュラル研究の修士課程(MATS)

学生対象の事業として、クラスターはハイデルベルク大学にトランスカルチュラル研究のための修士課程を新規に開講した。この課程の授業は英語で行われている。[8]

専門は3つの主な分野から選べられる。

(1)社会、経済、ガバナンス

(2)知識、信仰、信教

(3)ビジュアル、メディア、物質的文化[9]

また、トランスカルチュラル研究のための大学院プログラムでは博士課程向けのコースを提供している。[10]

京都大学・ハイデルベルク大学トランスカルチュラル研究センターの連携におけるジョイント・ディグリー

MATSの一部としてトランスカルチュラル研究センターは2018年4月より京都大学と連携してトランスカルチュラル研究のジョイント・ディグリー修士課程(JDTS)を開始する。JDTSに在学する学生たちはハイデルベルク大学トランスカルチュラル研究センターか京都大学のいずれに所属し、2年間の研究において向こうの大学に留学する。修了したとき、各大学の学位を授与されるため、JDTSはダブル・ディグリー(複数学位)とも呼ばれる。[11]

留学

カール・ヤスパース・センターは様々な大学と連携して大学生・大学院生に交換留学の機会を提供する。2017年冬学期よりイェール大学と1学期ないしは1年の留学制度を立ち上げた。[12]その他、日本の京都大学と東京大学、インドハイデラバード大学、そして韓国ソウル大学校と留学プログラムを成立した。[13]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 「計画詳細 EXC 270」 (英語) ドイツ研究振興協会、2012年1月30日閲覧
  2. ^ 「クラスターについて」、クラスター・オブ・エクセレンス「グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ」(英語)、2012年1月30日閲覧
  3. ^ 「運営委員会」(英語)、クラスター・オブ・エクセレンス「グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ」2012年1月30日閲覧
  4. ^ 「研究」、クラスター・オブ・エクセレンス「グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ」(英語)、2012年1月30日閲覧
  5. ^ 「ハイデルベルク・リサーチ・アーキテクチャ」、クラスター・オブ・エクセレンス「グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ」(英語)、2012年1月30日閲覧
  6. ^ 「トランスカルチュラル・リサーチ:グローバルな文脈におけるアジアとヨーロッパ研究:ハイデルベルク叢書」(英語)、Springer Science + Business Media、2012年1月30日閲覧
  7. ^ 「トランスカルチュラル研究の電子ジャーナル」(英語)、ハイデルベルク大学2010年12月14日、2012年1月30日閲覧
  8. ^ 「トランスカルチュラル研究における若手研究者支援」(英語)ハイデルベルク大学2010年12月20日、2012年1月30日閲覧
  9. ^ 「M.A. Transcultural Studies」、クラスター・オブ・エクセレンス(英語) 2018年1月10日閲覧
  10. ^ 「2012年におけるドイツのインターナショナル・プログラム」(英語)、ドイツ学術交流会、2012年1月30日閲覧
  11. ^ https://www.cats.bun.kyoto-u.ac.jp/jdts/
  12. ^ 「イェール大学とハイデルベルク大学は交換留学プログラムを合意」(英語)クラスター・オブ・エクセレンス 2018年1月28日閲覧
  13. ^ 「クラスター・アジア・ヨーロッパの交換留学プログラム」(英語)クラスター・オブ・エクセレンス 2018年1月28日閲覧

外部リンク


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