Club JONRとは? わかりやすく解説

Club JONR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/20 06:55 UTC 版)

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Club JONR(クラブ・ジェイ・オー・エヌ・アール)とは、ABCラジオ朝日放送)で2009年10月10日深夜(10月11日未明)から2011年10月1日10月2日未明)まで毎週土曜深夜に放送された番組。番組タイトルの“JONR”はABCラジオのコールサインである。

番組開始から2010年4月3日4月4日未明)までは、26:00 - 28:00の2時間番組だったが、同年4月10日4月11日未明)から最終回までは、26:30 - 28:00の1時間半枠で放送した。

概要

1951年に放送を開始したABCラジオでは、長年にわたって関西の深夜ラジオ番組文化の象徴とされた『ABCヤングリクエスト(ヤンリク)』など、数多くの名番組を放送。特に、1966年4月から1986年10月まで放送された『ヤンリク』は、その時々のABC(現:ABCテレビ)若手アナウンサーにとっての登竜門になっていた。

内容

番組では、ABCラジオの看板番組『おはようパーソナリティ道上洋三です』(『おはパソ』)などで知られる道上洋三をナビゲーターに、『ヤンリク』でパーソナリティを経験した同局の元アナウンサーが週替わりで出演。放送当時・アナウンサー時代のエピソードや、およそ60年にわたるABCラジオの歴史を紐解きながら、洋楽・邦楽を問わず新旧の曲を流していた。

出演者

週替わりで登場する元アナウンサーは、同局でアナウンス室以外の部署に勤務中の管理職か、定年で退職したOB。いずれも久々の番組出演になることから、当番組の放送開始前後には、『朝日新聞』(関西版[1])、『毎日新聞』(関西版)、ABCラジオ『桑原征平粋も甘いも』(2009年10月22日放送分)、ABCテレビおはようコールABC』(2009年10月28日放送分「桂紗綾が行く」)で特集を組んだ。

放送コメント

オープニングでは、現在までにABCラジオで放送された番組・実況音源の一部(『おはようパーソナリティ道上洋三です』のオープニングコールやプロ野球・競馬中継の実況など)をランダムに流しながら、道上が無線風に"JONR"と連呼。その後、タイトルコールをはさんで、「もう1度マイクの前へ、もう1度ラジオの前へ。いつかどこかで耳にした、心に残るあの声、あのフレーズ。きっと出会える、真夜中のラジオ Club JONR」という口上から本編に入った。

エンディングでは、道上が次回登場予定の元アナウンサーについて、異動後の略歴と近況を紹介。「今夜も遅くまでお聴きいただきましてありがとうございました。引き続きABCラジオでお楽しみ下さい。JONR」というかつてのヤンリク担当のアナウンサーによる生での放送終了アナウンスを彷彿させるエンディングコールで、番組を締めくくていた。なお、最終回のエンディングコールでは、「今夜も遅くまで」を「これまで」に変えている。

コーナー

道上以外の元アナウンサーが出演する場合には、道上がオープニングとエンディングのみ登場。放送時間の大半を、元アナウンサーが1人だけで進行するパートに充てていた。その場合には、道上の紹介で懐かしの楽曲を1曲流した後に、元アナウンサーがその曲にまつわるエピソードからフリートークを開始。トークの内容は、自己紹介、朝日放送のアナウンサーになるまでのいきさつ、新人時代の苦労話から、アナウンサーを“卒業”してからの活動、趣味、ライフワークにまで及んだ。

2010年3月までは、2時台の後半に、『ヤンリク』の「命を賭けてる60秒」(レコード会社プロモーターが自社の新譜を1人60秒以内で宣伝したコーナー)の流れを汲む「命を賭けてた60年代」を挿入(元アナウンサーのパートとは別に収録)。1960年代に日本の音楽業界で活躍した元プロモーターが、月替わりで当時の音楽・ラジオ業界の裏話を語った模様を、毎月4回に分けて放送していた。

命を賭けてた60年代」が終了すると、同コーナーの内容にまつわる楽曲を1曲流してから、元アナウンサーが再び登場。自身の選んだ楽曲をはさみながら、エンディングまで前述のフリートークを続けていた。

2010年4月の改編で、放送時間を短縮。道上の声は、全編に出演する場合を除いて、オープニングとエンディングのコールで流れるだけになった。また、「命を賭けてた60年代」の放送枠を、3時の時報直後に移動した。なお、「命を賭けてた60年代」は、当番組より先に2011年9月24日の放送で終了している。

備考

公式サイトに掲載されている番組タイトルのうち、“JONR”にはABC初代ロゴの書体を使っている。また、番組内のCM枠は、3時の時報前に1分ほど設定されただけである。

番組開始当初は、道上出演のパートで、当番組に対するリスナーやメディアからの反響を紹介。元アナウンサー出演のパートでは、『ヤンリク』を聞いて育った世代を中心に、リスナーからのメッセージを随所で取り上げていた。3時台の前半に『ヤンリク』のオープニング音源(女声による「ハガキで当てよう 車と1万円」というフレーズ、タイトルコール、奥村チヨや岡本リサによるテーマソング入り)が流れると、元アナウンサーが改めて挨拶。それから、同番組のパーソナリティに選ばれるまでの裏事情や、同番組で印象に残った企画などの思い出話を披露していた。放送回によっては、かつてのアシスタントや、『ヤンリク』時代に活躍した歌手がゲストで登場することもあった。

なお、2011年3月までは、「命を賭けてた60年代」の直後に通信販売コーナー「大人買いショッピング情報」を設定。『ヤンリク』や「命を賭けてた60年代」で取り上げたアーティストの楽曲を収めたCDセットを、パーソナリティが紹介していた。道上以外の元アナウンサーがパーソナリティを務める場合には、ハガキで募集する番組に慣れ親しんだ世代のせいか、受付用のメールアドレスを慎重な口調で紹介することが多かった。

出演者

肩書や部署名は朝日放送での名称。道上以外の元アナウンサーは、人事異動でアナウンサーを降りた後の略歴を記述(当番組での自己紹介より)。

番組終了時点

ナビゲーター

  • 道上洋三(エグゼクティブ・アナウンサー兼常勤顧問、元取締役
    • 第1回放送では、パーソナリティとして全編に出演。スポーツアナウンサー時代の思い出話を語った。以降も、当番組の最終回(2011年10月1日)など、放送回によってはパーソナリティを兼ねることがあった。

週替わりパーソナリティ(出演順)

  • 金木賢一(秘書室を経て国際室アドバイザー、大阪日伊協会の事務局長も兼務)
  • 成宮恒雄(『ヤンリク』や演芸番組のディレクターなどを経て、総務局ISO事務局長として環境キャンペーンを展開。2010年3月末の定年退職後も、嘱託扱いで勤続。2011年4月の人事異動でラジオ局に復帰した)
  • 西野義和(報道局局次長兼担当部長、編成本部番組予算管理担当を経て、2010年4月よりアナウンスセンター長に就任、2012年3月で定年退職)
    • 2009年11月7日放送の当番組で、9年振りに番組出演。2010年4月の人事異動で、アナウンスセンター長として、10年振りにアナウンス関連の部署へ復帰。以降の放送では、同年度以降に朝日放送へ入社したアナウンサー(2010年度:塚本麻里衣角野友紀、2011年度:平岩康佑古川昌希)を、自己紹介を兼ねてゲスト扱いで登場させることがあった。最終出演日は2011年9月17日
  • 中原秀一郎(編成局次長兼PR委員会事務局長を経て、2010年11月から監査役会事務局次長に就任)

過去

  • 嶋田崇彦(総務局専任局長などを経て退職後顧問に就任、番組開始から2010年3月まで出演)
    • 2009年10月17日放送の当番組で、1週替わりパーソナリティの1人として、8年振りに番組出演。2回目(同年11月28日放送分)からは、自ら取材した模様を収めた音源や、ライフワークの「都市と文化」をテーマにしたシリーズ企画も放送していた。しかし、2010年3月14日のABCラジオスプリングフェスタでの公開録音を最後に、当番組を降板した。
  • 石原勝(東京支社報道部の国会担当記者、ラジオ局編成制作部のプロデューサー、報道局『ABC朝日ニュース』デスクを経て、2010年4月からNPO法人ABC音楽振興会へ出向)
    • 編成制作部時代に一時、アナウンス部との兼務扱いで、『ABCラジオショッピング おはよう夢市場〜石原勝です!』に出演(2009年3月まで)。同年11月21日の放送から当番組へ登場した。しかし、出向先の職務が多忙なことを理由に、2011年5月10日の放送で降板。

番組開始当初、現役アナは道上1人であった。しかし、西野のアナウンスセンター長就任(事実上アナウンサー復帰)によって、2010年4月からは現役アナが2人になった。なお最終回には、上記のパーソナリティ経験者全員のコメントを、リクエスト曲とともに放送している。


ABCラジオ 土曜26時(日曜2時)前半枠(2009.10 - 2010.3)
前番組 番組名 次番組
Club JONR
モンスターエンジンのバリバリラジオ
ABCラジオ 土曜26時(日曜2時)後半枠(2009.10 - 2011.9)
Club JONR
エンカメ・こころの歌
(月曜21:30 - 22:00から移動)
ABCラジオ 土曜27時(日曜3時)枠(2009.10 - 2011.9)
不明
Club JONR




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