Cholera enterotoxinとは? わかりやすく解説

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コレラ毒素 [Cholera toxin,Choleragen,Cholera enterotoxin]

 おもなコレラ毒素はコレラジェンまたはコレラ腸管毒素ともいわれ、コレラ菌(O1型)が菌体外へ産生するタンパク質細菌毒素である。この毒素細胞致死させずに機能障害をあたえる腸管毒素である。毒素分子はA,B2種のサブユニット(生体高分子構成成分)からなっている。このうちBサブユニット小腸粘膜細胞結合しAサブユニット(choleragen)はBサブユニット中心に結合して毒性現す部分である。Aサブユニット細胞膜にあるアデニル酸サイクラーゼを活性化する。この酵素アデノシン-5'-三リン酸(ATP)を環状アデノシン-5'-一リン酸(cAMP)にする反応に働くので、その活性化によってcAMP濃度高める。その結果腸粘膜からの水分分泌増進され、コレラ特有の激し水様性の下痢脱水症状現れるまた、コレラ毒素はすべての細胞作用してcAMP生成促進するので、肝臓ではグリコーゲンの分解促進(グルカゴン作用)、脂肪細胞では脂質合成促進分解抑制(インシュリン作用)、副腎ではステロイド生成(副腎皮質刺激ホルモン: ACTH)などをおこし、ホルモン(特定細胞作用)のような作用兼ねている。なお、コレラ菌はこの毒素以外に副コレラ毒素、新コレラ毒素、エルトール型コレラ菌溶血毒素などを産生しコレラ下痢症状に関係する考えられている。



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