BMW・K75とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > BMW・K75の意味・解説 

BMW・K75

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 05:00 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
BMW・K75
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー BMW
エンジン 740 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 67 mm × 70 mm / 10.5:1
最高出力 75HP/8500rpm
最大トルク 68Nm/6750rpm
      詳細情報
製造国 ドイツ連邦共和国
製造期間 1985年-1996年
タイプ
設計統括
デザイン
フレーム
全長×全幅×全高
ホイールベース
最低地上高
シート高 810 mm
燃料供給装置 ボッシュ・Lジェトロニック
始動方式
潤滑方式
駆動方式 シャフト・ドライブ
変速機 常時噛合式5段リターン
サスペンション テレスコピック式
モノレバー
キャスター / トレール
ブレーキ 油圧式Wディスク
油圧式ディスク
タイヤサイズ 100/90-18
130/90-17
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 21.0 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考 1986年K75S
先代
後継 なし
姉妹車 / OEM
同クラスの車 Honda CBR750, Yamaha XJ750D, Suzuki GSX-750S, Kawasaki GPz750
テンプレートを表示

BMW・K75は、1985年から1996年まで生産されたBMW社製のオートバイである。1983年から販売されたK100の4気筒エンジンから1気筒削減して3気筒とし、排気量も3/4の740ccにしたオートバイ。

車両解説

  • 水冷縦置き3気筒エンジン
  • ボッシュLジェトロニックによる電子制御燃料噴射方式
  • アルミ燃料タンク
  • オールステンレス・マフラー
  • 触媒による排ガス浄化装置(オプション)
  • リアホイール片側支持によるシャフトドライブ
  • 乾式単板クラッチ

それまで、空冷水平対向2気筒のRシリーズ一本槍できたBMWにとって、新企画のK100につづく水冷縦置きエンジンのKシリーズ第2弾。Kシリーズは、今日も販売されているが、K75の販売終了以降、BMWは3気筒エンジン車を販売することはなかった。

モデル一覧

  • K75C: ビキニフェアリングをつけたモデル。
  • K75S: 角型ヘッドライトとボディ固定のハーフフェアリングをつけたモデル。より前傾のポジション。
  • K75: ネーキッドモデル。1988年にドイツ軍でも採用(2004年に全て退役)
  • K75RT: ツーリングモデル。大型のフェアリングと、ツーリング向きのポジション。

画像

モンブラントンネル火災事故

1999年3月24日、フランスとイタリアの国境に位置するモンブラン自動車トンネルにおいて、イタリアに向っていた食料運搬トラックの燃料が漏れて出火した。積荷の小麦粉とマーガリンが燃焼し爆発が発生し、事故現場付近ではトラック、乗用車等計30数台に延焼。39名の死者と27名の負傷者を出した。

この事故に巻き込まれ生還できたのは12名で、彼らはイタリア側から派遣された警備員ピエルルーチョ・ティナッツィ(Pierlucio Tinazzi)通称スパディーノ(Spadino)により救助された。彼はトンネルから出ることが困難な要救護者となった事故に居合わせたドライバーたちを、K75の後席に乗せ酸素マスクを装着させてトンネル内を複数回往復を行い、救助を続けた。しかし彼は、彼が救おうとしたであろう13人目の要救護者とともに防火扉の中で亡くなり発見された。

事故後イタリア側によって同国側の入口にモニュメントを建立した他、彼はイタリア政府の市民金賞を受けた。彼を記念してモーターバイクラリー、クールマイユールのスパディーノ記念祭を毎年開催している。彼の功績はもとより、火災の熱源付近は1000度近い高温の悪条件に耐え、救護活動のため当時は既に製造終了されていた古い車体を酷使されても、最期まで走り続け彼と別れるまで彼と共にしたK75およびBMWの信頼性が今なお欧州でも評価されている。[独自研究?]


「BMW K75」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「BMW・K75」の関連用語

BMW・K75のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



BMW・K75のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのBMW・K75 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS