Apple II J-plus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:57 UTC 版)
「Apple II」の記事における「Apple II J-plus」の解説
Apple II plusをベースに、日本向けにカナ文字が表示できるようになったもの。東レがAppleと代理店契約を結び、1980年9月8日に発売された。カナ文字を表示させるためにキャラクターセットの一部とモニタROMが変更されており、その為、ソフトによっては文字化けを起こしたり動かなかったりとコンパチビリティに問題があった。キーボードはキーのフロント部分にカナ文字が刻印されていた。マニュアルはESDラボラトリが翻訳した日本語版が付属した。 カナ文字自体はDOS Tool Kitのハイレゾ・キャラクタージェネレーターを使用することで、J-plus以外でもHIRES画面を用いて描画することができた。市販のプログラムでもカナ文字はソフトウェアでHIRES画面に直接描画されることが多く、J-plusのカナ表示機能を必要としたのはデータベースなど、ごく一部のビジネスソフトに限られた。 なおJ-plus発売以前に既存のAppleIIをカタカナ(とアルファベット小文字)表示に対応する改造サービスをESDラボラトリが行っており、こちらの方は既存のROMを交換しないため互換性が損なわれることは無かった。改造された本体はキーボード前面にJ-plusと同じ配列のカナ文字が刻印されるが、J-plusのようなシルク印刷ではなく加工で文字が刻み込まれている違いがある。
※この「Apple II J-plus」の解説は、「Apple II」の解説の一部です。
「Apple II J-plus」を含む「Apple II」の記事については、「Apple II」の概要を参照ください。
- Apple II J-plusのページへのリンク