AV事務所のルーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:03 UTC 版)
AVが誕生した1980年代、AVメーカー(製造側)が別会社として事務所を設置した。当初は直接雇用、契約していたものの出演者の契約体制を守る意味で別組織としたものである。AVメーカーバックのAV事務所、関係性の深い企業は現在も存在する。 AV女優の人権、給与問題を守るため2016年に業界の有志が母体をつくり、2017年に一般社団法人の「日本プロダクション協会」(JAPAN PRODUCTION GUILD=JPG)」が設立された。大手プロダクション十数社が加盟している。翌年4月にJPG非加盟プロダクションがまとまり「第二プロダクション協会」(SPA)を設立。 かつては旧フィットワンのように一般的な芸能事務所の一部門として存在する企業もあった(2008年にAV女優部門を分社、現ハーベスターズ)。 日本の現行法では性行為を労働とみなすことは違法であり、すべての事務所が「個人事業主たるAV女優がマネージメントの部分を外部委託している」契約体型を取っている。この関係性が同一体系を取る芸能事務所とされる所以である。2016年時点の状況としてライターの荒井禎雄は、事務所はメーカーと出演を希望する演者の間に挟まれリスクの大部分を負う存在と記述している。ただしいわゆるエージェント制をとっていない限り、個人事業主である女優を守れる唯一の組織であり、2004年のバッキー事件では被害申告者となっている。 かつてはホームページにAVと書かないなど勧誘手口に悪質な事務所も見られたが、AV人権倫理機構の指導により、2018年夏より明確にAVプロダクションと記載すること、告知することが義務付けられている。
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