アテンザ
マツダが21世紀最初に発表したミッドサイズカー。カベラの後継モデルでもある。車名はイタリア語の、注目、配慮を意味するアテンツィオーネ(attenzione)からの造語で、細部まで商品力の高い、注目に値する製品であることを表す。2002年5月発表・発売。
ボディ形状は3タイプ。ノッチバックの4ドアセダン、5ドアハッチバッグのスポーツ。そしてワゴンスタイルのスポーツワゴン(ワゴンは6月発売)がある。ボディサイズは、セダン、スポーツの全長が4670mmで同じ、ワゴンが4690mmだが、全幅が3タイプとも1780mmで小型車枠を出てしまう。駆動方式は3タイプともFF。エンジンはそれぞれに、新開発オールアルミ製直4・DOHCの2Lと2.3Lを搭載する。ミッションは2L車がEC-AT、2.3L車がアクティブマチックという組み合わせ。
クラストップの積載容量もこのクルマの特徴のひとつ。セダンではトランクリッドのヒンジが荷室内に干渉しない構造を採用、500Lという大きさを確保。中型のスーツケース4つを収容できる。ワゴンでは505Lを誇る。5ドアハッチバッグとワゴンには、ワンクッションで荷室とほぼ同じ高さのフロアを生み出す、リヤシートフルフラット可倒システムをスポーツ&スポーツワゴンに標準装備する。
発表時のグレードは、セダンが2Lと2.3Lそれぞれ2グレード。5ドアのスポーツとワゴンが2L各1グレード、2.3L各2グレードというラインアップ。価格は180万円から236万円。
6月に4WDモデル、9月には5速MT車を追加した。4WDシステムの搭載モデルは、スポーツワゴンの2.3LMZRエンジンを積む2グレード。そのシステムは新開発のアクティブトルクコントロールカップリング方式で、車速やアクセル開度に応じて湿式多板クラッチを可変制御し、後輪へのエンジントルクを最適化。また、低速時には全輪を直結状態にして、安定した雪道発進や登坂を可能にする。一方、5速MTの追加設定は、セダンのスポーツ23S、ワゴン23F(FF)の2車。こちらは、ファイナルギヤを低速化し、低速から高速までの全量域でエンジンパワーを最大限に生かすセッティングとなった。
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