ARPスタッフィング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:23 UTC 版)
「Address Resolution Protocol」の記事における「ARPスタッフィング」の解説
ネットワークカメラやネットワーク配電装置などのユーザインタフェースのない組み込みシステムでは、「ARPスタッフィング」(ARP stuffing)を使って初期ネットワーク接続を行うことができる。ただし、この仕組みはARPは関係ないので、これは不適切な名称である。 ARPスタッフィングは、コンシューマデバイスのネットワーク管理、特にイーサネットデバイスのIPアドレスの割り当てにおける以下のような問題の解決策である。 ユーザは、DHCPなどのアドレス割り当てプロトコルを制御することができない。 デバイスは、それを設定するためのユーザーインターフェースを持っていない。 適切なIPアドレスがないため、ユーザのコンピュータは通信ができない。 採用された解決策は以下の通りである。 ユーザのコンピュータは、アドレステーブルに手動で入力(stuffed = 詰め込まれる)されたIPアドレスを持っている(通常はarpコマンドを使用し、MACアドレスをデバイスのラベルから取得する)。 コンピュータは特殊なパケットをデバイスに送信する。通常は、デフォルト以外のサイズのpingパケットである。 デバイスはこのIPアドレスを採用する。 その後、ユーザはtelnetやWebプロトコルで通信して設定を完了する。 ARPスタッフィングを使用するデバイスは通常、攻撃に対して脆弱であるため、デバイスが正常に動作しているときはこのプロセスを無効にする。
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