996 GT3 R(1999–2001)
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「ポルシェ・911 GT3」の記事における「996 GT3 R(1999–2001)」の解説
996 GT3 Rは、993 RSR及びGT2の後継として1999年に導入された。導入前はヴァイサッハとポール・リカールで広範囲にテストされた。GT3ロードカーよりも軽量化の為、カーボンファイバー製のボディパネルとプレキシガラス製のリアとサイドウィンドウとなった。フロントノーズセクションには、エンジンとブレーキ冷却の為、追加の吸気口が含まれた。スチール製のロールケージがボディに溶接され、車にはエアジャッキシステム、消火器、安全ハーネス付きのレーシングシートが取り付けられた。 サスペンションは原則としてGT3ロードカーと似ていたが、可変スプリング、調整可能なショック、アンチロールバー、球形ジョイントを備える。車はトラックごとに正確にセットアップできる。大型ブレーキディスク(標準仕様:フロント350mm、リア330mm)を装着。またル・マン GTクラスでは許可されていなかった為、ABSは装着していない。 3.6リッターエンジン(タイプM96 / 77)は、43.1mmのエアリストリクターを装着した場合、8,200rpmで302 kW (411 PS; 405 hp)を発生し、クラスの規制に適合した。エンジンには、ボッシュ Motronic3.1エンジン管理システムが搭載された。その他のエンジンの変更には、チタン製のコンロッドとバルブ、レーシングエキゾーストシステム、油水熱交換器によるドライサンプ潤滑が含まれる。また6速シーケンシャルマニュアルトランスミッションを搭載した。GT3 Rの注目すべき勝利には、1999年と2000年のル・マン24時間レースでのクラス優勝がある。(2000年はチーム・タイサンがLMGTクラス優勝)
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