シューベルト:4つのポロネーズ
シューマン, クララ:4つのポロネーズ
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューマン, クララ:4つのポロネーズ | 4 Polonaises Op.1 | 作曲年: 1828-30?年 出版年: 1831年 初版出版地/出版社: Hofmeister |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 変ホ長調 op.1-1 Es dur | 3分30秒 | No Image |
2 | ハ長調 op.1-2 C dur | 3分00秒 | No Image |
3 | ニ長調 op.1-3 D dur | 3分30秒 | No Image |
4 | ハ長調 op.1-4 C dur | 3分00秒 | No Image |
作品解説
クララの記念すべき処女作は、1831年にホフマイスター社から出版された。クララがまだ12歳のことだ。この作品に対するベルリンの音楽雑誌「イーリス」の批評記事は、やや冷ややかである。「この出版物は世に出なければよかった、と我々は考えている。それはこの作曲のせいではなく―それは他の多くの現代風のピアノ曲に比べて良くも悪くもない―この子供自身のためである。どんな分別のある人間が学校での習作を、たとえそれがうまくいったからといって、印刷させたりするだろうか。」
確かにどの作品も、調性も性格も対照的なトリオを持つ3部形式からなり、フンメルやヴェーバーなどを手本とした手探りの作品という印象は否めない。しかし、手の交差をはじめ演奏効果は高く、調や和声の大胆さが目に付く。たとえば、第2曲のテーマ。ハ長調で始まり、たった4小節でイ短調に転調する。このような点に、巧みな和声の移ろいや転調を持つのちの作品の片鱗が窺えるように思える。
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