3 Etudes Op.65とは? わかりやすく解説

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スクリャービン(スクリアビン):3つの練習曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):3つの練習曲3 Etudes  Op.65作曲年1912年  出版年1913年  初版出版地/出版社: Jurgenson 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変ロ長調 B dur3分00 No Image
2 嬰ハ長調 Cis dur2分00 No Image
3 ト長調 G dur2分00 No Image

作品解説

2008年4月 執筆者: 齊藤 紀子

 1912年スイス作曲された。神秘主義的な芸術理念への関心高まっている時期作品である。和声語法としても、機能和声準拠せずに、属7や属9の和音主体とした独自のスタイル確立した頃の作品である。また、3曲とも多調書かれているのが特徴的である。
 第1曲目は、長9度重音連続して弾く練習曲。属7や属9の和音短3度や3全音積み重ね配置させている。この重音半音階的に動くが、全音音階和声付されている。
 第2曲目は、長7度重音練習曲。この重音も前曲と同様に半音階的に動く。長7度というのは本来、不協和響きのもつものであるが、その響きを属7や属9の和音カバーし叙情的な響きへと転換させている。3連音符多用される
 第3曲目は、完全5度重音練習曲隣り合う重音完全4度音程をなすことが多い。また、5度オクターヴにより構成され和音多用される
 
 この練習曲集は、9度7度5度重音音程幅を狭め進行し独創的な作風見せている。スクリャービン独創性は、自己中心的性格知られる自身の中で完結することはなかった。彼はこの作品前衛的なものとみなしており、妻のタチヤーナ世間の反応を気にする内容の手紙を書き残している。こうしたスクリャービン作品は、プロコフィエフらをとりこにした他、メシアン作品にも影響及ぼしている。




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