2018年ファースト・インパクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 07:59 UTC 版)
「2010年代後半のアルゼンチン通貨危機」の記事における「2018年ファースト・インパクト」の解説
2018年6月、ペソ下落に対し、亜國中央銀行総裁スターツェネッガーは金利引き上げと外貨準備の売却を組み合わせた。しかし、ドルは中央銀行の処置に影響されないまま、記録的な段階にまで昇りつめた。 2018年1年間のみでドルはペソに対して50%以上値上がりした。 財務省の負債利子はわずか1年で倍増、通貨下落により、中央銀行は総額540億ドル以上の損失を出し、指標金利を40%に設定した。スターツェネッガーは年間24%から40%程度までの為替レートの「段階的な低下」を約束した後、中央銀行が為替市場に介入して5日後に6億5,000万ドル以上を売ることはないと述べ、かろうじて1日の流れをくい止めた。だが、すぐにペソは史上最安値を更新、金利は過去最高の40%に設定された。2018年、米国の安全保障取引委員会(SEC)はアルゼンチン経済を「超インフレ」と査定している。 2018年6月14日、スターツェネッガーは通貨危機の只中、インフレ対処法、処置効率をめぐる論争と国民からの信頼喪失により突如、辞任した。 任期中、2か月で85億ドルもの準備金が費され、IMFへ500億ドルもの財政支援が要請された。
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