2016年10月補選
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自民党衆議院議員の鳩山邦夫の死去と小池百合子の東京都知事選出馬に伴う2016年10月衆院補選(10月11日告示、23日投開票)には、民進党が東京10区に元NHK記者の鈴木庸介、福岡6区に元日本総領事館職員の新井富美子を擁立した。10月5日の4野党幹事長・書記局長会談で、民進党幹事長の野田佳彦が民進党公認候補への一本化のため共産党に候補取り下げを求めたのに対し、共産党書記局長の小池晃は「補選に限った特別の対応」としてこれを了承し、共産党として政策協定の締結や候補者の推薦は行わないこととなった。連合は選挙戦の最中に新潟県知事選の経緯で民進党との足並みが乱れたため、選挙運動は低調なままであった。 選挙の結果、東京10区は前任の小池の側近で比例代表選出から鞍替えした若狭勝(自民公認・公明推薦)が、福岡6区は前任の鳩山の次男にあたる鳩山二郎(当選後に自民党の追加公認)がそれぞれ当選し、野党候補は及ばなかった。政策協定の締結や候補者の推薦で共産党が譲歩したにもかかわらず補選が敗北に終わったことで、共産党は政策協定の締結や相互推薦を伴う「本気の共闘」を求める態度を強め、民共共闘のあり方は見直しを迫られることとなった。
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