2014年秋季
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ジャパンダートダービーのあと、カゼノコは秋のJBCクラシックを目標に調教が行われた。調整は順調にすすみ、300メートルの直線走路のある盛岡競馬場は、カゼノコの競走スタイルに合うとして野中調教師も期待を寄せていた。 JBCクラシック当日は16頭中、6番人気(13.8倍)の評価を受けた。前年のジャパンダートダービーの優勝馬クリソライトが前哨戦の日本テレビ盃を7馬身差で勝って本命(2.8倍)になり、帝王賞優勝馬ワンダーアキュートが3.5倍の2番人気となった。フェブラリーステークス(G1・1600メートル)やかしわ記念(G1・1600メートル)を連勝したコパノリッキーは2000メートルはやや長いとみられて3番人気だった。 スタートするとすぐにコパノリッキーが先頭に立ち、人気上位馬はみなこれを追いかけた。カゼノコは後ろから2番めの位置につけた。コパノリッキーはハイペースで逃げ、そのまま後続を振り切って、従来のレコードを1.1秒更新するコースレコードで優勝した。上位5着までは、最初からコパノリッキーを追いかけた人気馬がそのまま入った。カゼノコは後方のまま、最終コーナーからスパートし、最後の3ハロン(600メートル)に限れば全出走馬の中でもっとも良いタイムだったものの、勝ち馬からは2.3秒離された7着に終わった。レース後、野中調教師は位置取りが後ろ過ぎたことを認めた。一方、春と比べて成長が見られないという評価も行われている。レース後のカゼノコのレーティングは96である。 続くチャンピオンズカップは、人気を落とし14番人気での出走となった。レースは後方2番手から競馬となったが、スローペースで前が残る展開となり、メンバー中2位の上がり3ハロン35.8の脚で追い上げたものの勝ち馬から0.6差の7着に終わった。レース後、手綱を取った秋山は「もう少し流れて欲しかった」と語った。
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