2008年の訪日に際して
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「アントニオ・ネグリ」の記事における「2008年の訪日に際して」の解説
日本の財団法人国際文化会館の招きで2008年3月20日に来日し、2週間の滞在中に東大・京大・東京芸大の3大学で、グローバル化時代の労働問題などをテーマに講演する予定だった。しかし、3月17日、日本国外務省から7月の洞爺湖サミットを控えて入国管理が厳しくなっており、ビザを申請するよう説明を受けた。入管法では、国内外の法律に違反し1年以上の懲役や禁錮刑を受けた外国人の入国を禁じている。政治犯に関してはこの限りでないとしているほか、事情により法相の特別許可を受けることができる。しかしこの場合、現地の日本大使館にビザ申請し、過去の資料をもとに本人から話を聞くなどの審査を経る。数日間で出る可能性はきわめて低いため、今回の来日日程にあわせるのは難しくなり、断念せざるを得ない状況に追い込まれた。これに対し、3月24日ネグリの講演会でパネリストとして参加する予定だった東大の姜尚中教授や神戸大の市田良彦教授のほか、東京芸大、京大、阪大、お茶の水女子大など計8大学の研究者19人が「来日直前にビザ申請などを要求したのは事実上の入国拒否であり、思想・良心の自由の侵害だ」として抗議声明を出した。 その後、2013年4月に来日。5日、首相官邸前抗議行動の様子を見に訪れた。
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