2-メチルイソボルネオールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化合物 > ボルネオール > 2-メチルイソボルネオールの意味・解説 

2‐メチルイソボルネオール

分子式C11H20O
慣用名 2-メチルイソボルネオール、2-Methylisoborneol、rel-(1R*,4α*)-1,2,7,7-Tetramethylbicyclo[2.2.1]heptane-2α*-ol
体系名: rel-(1S*,4β*)-1,2,7,7-テトラメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2β*-オールrel-(1R*,4α*)-1,2,7,7-テトラメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2α*-オール


2-メチルイソボルネオール(2-MIB)(C11H20O)

2-メチルイソボルネオールはかび臭の原因物質です。藍藻類のある種のものや放線菌により作られます。わが国水道水源にかび臭が発生し問題となったのは、昭和28年8月神戸市千刈貯水池事例最初です。かび臭発生時の水温2030場合多く時には1015発生することもあります。快適水質項目の目標値は、粉末活性炭処理場合「0.02μg/リットル以下」、粒状活性炭処理場合「0.01μg/リットル以下」とされています。

2-メチルイソボルネオール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 13:49 UTC 版)

2-メチルイソボルネオール
識別情報
略称 MIB
CAS登録番号 2371-42-8
PubChem 16913
ChemSpider 16024 
特性
化学式 C11H20O
モル質量 168.28 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

2-メチルイソボルネオール (: 2-Methylisoborneol, 2-MIB) は、藍藻類が生成する化学物質のひとつ。ボルネオールexo異性体イソボルネオールの2位にメチル基が付いた化合物である。

概要

水道水への不満としてあげられることの多い、カビ臭の原因物質の1つとして知られる(他にはゲオスミンなどが挙げられる)。このカビ臭は、貯水池などで繁殖したアナベナなどの藍藻類が産生することが知られている。人間にとっては、水中にごく微量含まれていても感知できる物質であり、閾値は5 ng/Lといわれているが、過去の実験結果では0.1–115 ng/Lとされており個人差が大きい。毒性は報告されていない。

処理

多くの国では浄水場において、緩速濾過法により生物学的な処理により低減、または急速濾過法による活性炭を使用した濾過が行われている。土地利用の制約が大きい日本の場合は、主に後者の手法が採られており、快適な水質を保つための目標値として粉末活性炭処理の場合0.02 µg/L以下、粒状活性炭処理の場合0.01 µg/L以下の値が定められている[1]

出典

  1. ^ おいしい水を考える会『水道水とにおいのはなしp90』技報道出版

関連項目




2-メチルイソボルネオールと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2-メチルイソボルネオール」の関連用語

2-メチルイソボルネオールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2-メチルイソボルネオールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
京浜河川事務所京浜河川事務所
Copyright (C) 2025 京浜河川事務所 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの2-メチルイソボルネオール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS