「おいしい水道水」への挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 02:27 UTC 版)
「浄水場」の記事における「「おいしい水道水」への挑戦」の解説
昭和中頃の大都会では、原水の劣化や周辺環境の悪化に伴い、ゲオスミンや2-メチルイソボルネオールなどを原因とする水道水の「臭み」が問題化した。昭和40年代の東京においては特に顕著で、江戸川の水質悪化を受け、従来の活性炭処理では歯が立たず、一時は「カビ臭く、犬も飲まない中水道以下の水」と酷評されるに至った。 この事態を受け、東京都水道局は、平成4年(1992年)に、金町浄水場においてオゾンによる高度浄水処理を開始、加えて江戸川上流の下水処理能力を向上させるなどした結果、その質は飛躍的に向上、さらに塩素処理を加えたボトルウォーター『東京水』が市販されるにまで昇華した。東京以外の各地でも高度浄水処理の導入や原水地域の環境保全は進んでいる。 「おいしい水道水」の実現には、浄水場の機能向上が必須ではあるが、周辺環境の向上も不可欠な要素である。
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