1996年 ダブルスのスペシャリストに
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「杉山愛」の記事における「1996年 ダブルスのスペシャリストに」の解説
1996年は第23シードで出場したリプトン選手権シングルス3回戦で当時世界ランク10位、大会第7シードのヤナ・ノボトナを6-3, 6-3のストレートで破り4回戦に進出。第4シードで出場した4月第3週のジャパン・オープンシングルスでは第1シードの伊達公子との準決勝まで進出した他、伊達と組んで主催者推薦で出場したダブルスでも優勝する好成績を残した。翌週の4月27〜28日には有明コロシアムで開催されたフェドカップ:ワールドグループ1回戦、対ドイツ戦最終試合のダブルスに於いて、長塚京子とのペアで出場。日本はシングルスで伊達公子、沢松奈生子を、ドイツはシュテフィ・グラフ、アンケ・フーバーと両国ともトップ選手を擁する布陣で臨み、2勝2敗の五分で杉山&長塚組対グラフ&フーバー組のダブルスにチームの勝敗がかかったが、杉山&長塚組はグラフ&フーバー組を4-6, 6-3, 6-3のフルセットの逆転で破り、日本がドイツを破って代表史上初めてワールドグループ準決勝に進出する大金星を挙げた。6〜7月のウィンブルドン選手権シングルスでは、3回戦で当時世界ランク5位、大会第5シードのアンケ・フーバーを7-6(3), 6-1のストレートで破る活躍で4回戦に進出している。 ツアー以外では7月〜8月に行われたアトランタオリンピックでテニス日本代表として単複両部門に出場。長塚と組んで出場したダブルスでは1回戦でカナダ代表のジル・ヘザリントン&パトリシア・ヒー=ブーレ組に6-7(2), 6-1のストレートで敗れた が、ノーシードで出場したシングルスでは、2回戦で第15シードのマルチナ・ヒンギスを6-4,6-4のストレートで破る活躍でヤナ・ノボトナとの3回戦まで進出している。 また11月の全日本テニス選手権ではシングルス、混合ダブルス部門を連覇。吉田友佳と組んで出場した女子ダブルス部門でも準優勝を果たしている。この年の杉山は全日本ランクを2位で終えたが、1位は同年9月に現役を引退した伊達であったため、この時点で実質的な日本女子トップに立った。
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