全日本テニス選手権とは? わかりやすく解説

全日本テニス選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/13 07:25 UTC 版)

全日本テニス選手権
大会情報
開始年 1922年
会場 有明テニスの森公園
サーフェス ハード / 屋外
ドロー 48S / 48Q / 16D
賞金総額 ¥27,620,000 (2022)
前回優勝
男子シングルス 今村昌倫
女子シングルス 石井さやか
男子ダブルス 渡邉聖太/柚木武
女子ダブルス 林恵里奈/森崎可南子

全日本テニス選手権(ぜんにほんテニスせんしゅけん)は、日本テニス協会が主催するテニス大会。

歴史

  • 1922年 男子シングルス・男子ダブルス初開催[1][2]
  • 1924年 女子シングルス・女子ダブルス初開催[3][4]
  • 1935年 混合ダブルス初開催[5]
  • 1941年 大会そのものが開催されず
  • 1942年 混合ダブルス開催されず[5]
  • 1943年 - 1945年 大会そのものが開催されず
  • 1979年 賞金が授与されるプロアマオープントーナメントとなる
  • 2020年 男子ダブルス・女子ダブルス・混合ダブルス開催されず[2][4][5]
  • 2021年 - 混合ダブルス開催なし[6]

会場

1983年まで東西交互開催を基本としていた。

1924年は男女とも関東開催としたが、会場は男子が慶應義塾大学、女子が東京ローンテニスクラブと別々にした。1925年から1936年まで男子は関西→関東→の順、女子は関東→関西→の順としたが、1937年以降は男女とも関西→関東→の順、加えて会場も同一にした。なお、1935年と1936年の混合ダブルスは男子と同じ会場だった。

男子のみ使用した会場は、関東では帝大早大、上井草、大森、明大、関西では築港、浜寺。女子のみ使用した会場は、関東では東京ローン、お茶の水。男女とも使用した会場は関東では慶大、田園パレス、朝日生命久我山、関西では豊中、神崎川、甲子園、中モズ、靱庭球場

例外的に名古屋開催が2回あり、会場は1951年は[7]、1976年は名城庭球場が使用された。

1984年からは有明テニスの森公園での開催で固定されている。各決勝戦およびシングルス準決勝はセンターコートたる有明コロシアムで行われる。ただし、2018年は靱テニスセンター、2021年はビーンズドームで開催された。

スポンサー

2005年にはニッケブランドの日本毛織がスポンサーとなり、ニッケ・全日本テニス選手権として開催された。2013年をもって日本毛織がスポンサーを降板したため、2014年と2015年は橋本総業の特別協賛となった。2016年は三菱グループがタイトルスポンサーとなった[8]。2021年はリポビタン、2023年は三菱電機ビルソリューションズがタイトルスポンサーとなった。

大会方式

参加資格

  1. 日本国籍保持者でJTA加盟団体または傘下団体たる以下の団体に所属、かつJTA選手登録者。
    1. 都道府県テニス協会
    2. 全日本学生テニス連盟
    3. 全国高等学校体育連盟テニス部
    4. 全国高等専門学校体育協会テニス部
    5. 全国中学校テニス連盟
  2. 外国人で、参加申込み締切日までに引き続き36か月以上日本に在住、かつ当大会選手選考日より過去1年間にJTT大会に2大会以上の出場者。
  3. 外国人で、参加申込み締切日までに引き続き12か月以上日本に在住、かつ中学、高校、大学または専門学校に在籍している者。

ドロー

本戦
男子単 男子複 女子単 女子複 混合複
DA-1[本戦 1] 29 17 30 18 7
DA-2[本戦 2] 4 4 3 3 -
QA[本戦 3] 6 6 6 6 -
QB[本戦 4] 3 3 3 3 -
QC[本戦 5] 3 - 3 - -
WC[本戦 6] 3 2 3 2 1
48 32 48 32 8
  1. ^ JTAランキング上位
  2. ^ 賞金総額100万円以上の地域選手権
  3. ^ A予選
  4. ^ B予選
  5. ^ C予選
  6. ^ 主催者推薦
予選
男子単 男子複 女子単 女子複
A予選 DA[予選 1] 44 21 44 21
WC[予選 2] 4 3 4 3
48 24 48 24
B予選[予選 3] 5 5 6 6
C予選[予選 4] 47 - 47 -
  1. ^ DA-1を除くJTAランキング上位者
  2. ^ 主催者推薦
  3. ^ 賞金総額100万円未満の地域選手権(プロアマオープン大会)
  4. ^ 都道府県予選

地域選手権

太字は賞金総額100万円以上の地域選手権。

  1. 北海道テニス選手権 はまなすカップ
  2. ダンロップ・三菱地所カップ 東北オープンテニス選手権
  3. 北信越テニス選手権
  4. 関東オープンテニス選手権
  5. ダンロップ 東海中日テニス選手権
  6. 関西オープンテニス選手権(男子・女子)
  7. 中国テニス選手権
  8. 四国テニス選手権
  9. 九州テニス選手権

競技方式

ノックアウトトーナメント方式を採用。

予選の試合方式
  • シングルス:ザ・ベスト・オブ・3 タイブレークセット
  • ダブルス:ノーアド・ファイナルセット10 ポイントマッチタイブレーク方式

いずれもセルフジャッジ方式

本戦の試合方式
  • 男女シングルス・ダブルス:ザ・ベスト・オブ・3 タイブレークセット
  • 混合ダブルス:ノーアド・ファイナルセット10 ポイントマッチタイブレーク方式

いずれもアンパイアを配置

表彰

優勝者には男子シングルスは天皇杯、女子シングルスは秩父宮妃記念盾、男子ダブルスは摂政宮杯、女子ダブルスは朝吹杯、混合ダブルスはJTA杯がそれぞれ贈呈される。なお、男女シングルスの優勝者には協賛者杯も贈られる。

賞金については、2015年度の総額は2846万円であり、優勝賞金はシングルス400万円、ダブルス50万円、混合ダブルス16万円。本戦出場者も成績に応じた賞金が獲得できる[9]

放送

シングルス決勝戦の模様はNHK BSで中継される。

加えて日本テニス協会公式YouTubeチャンネルで本戦4面、予選2面のライブ配信もされる。

脚注

  1. ^ 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(男子シングルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  2. ^ a b 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(男子ダブルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  3. ^ 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(女子シングルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  4. ^ a b 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(女子ダブルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  5. ^ a b c 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(混合ダブルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  6. ^ 全日本テニス選手権 過去の記録(「大会要項」と「ドロー」)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  7. ^ 名古屋ローンテニス倶楽部100年の歴史”. 名古屋ローンテニス倶楽部公式サイト. 2023年12月21日閲覧。
  8. ^ 三菱自動車工業は辞退
  9. ^ 第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権 開催要項 (PDF)

関連項目

外部リンク


全日本テニス選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 00:16 UTC 版)

ベイビーステップ」の記事における「全日本テニス選手権」の解説

プロへの道を諦めよう決心する栄一郎だったが、全日本ジュニアベスト4に残ったことで『全日本テニス選手権』へ出場できることになり、「平均的なプロ選手同等結果」「プロ活動できる資金確保」という2つクリアすることを条件にして両親を再び説得。全日本テニス選手権までの2カ月を、IMGアカデミー(旧フロリダテニスアカデミー)で働きながら留学することを決める。留学先プロ出場する国際大会ブラデントンオープンに出場することになった栄一郎は、野球から転向しわずか3年全米ジュニア準優勝果たした注目選手ピート・ゴンザレス勝利

※この「全日本テニス選手権」の解説は、「ベイビーステップ」の解説の一部です。
「全日本テニス選手権」を含む「ベイビーステップ」の記事については、「ベイビーステップ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「全日本テニス選手権」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「全日本テニス選手権」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「全日本テニス選手権」の関連用語

全日本テニス選手権のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



全日本テニス選手権のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの全日本テニス選手権 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのベイビーステップ (改訂履歴)、隈丸次郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS