1981年-1982年: デルガド=ロペスとゲアルのデュオ
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こうして、DAFはよく知られた黄金デュオの構成となった。1981年から1982年にかけてリリースされた一連のアルバム『Alles Ist Gut』『愛と黄金』『Für Immer』が、商業的にも作品の質的にもブレイクスルーとなる。示唆に富んだ歌詞も多く、「Der Mussolini (デア・ムッソリーニ)」、同性愛のエロスを漂わせる「Der Räuber und der Prinz (泥棒と王子)」、「Greif Nach Den Sternen」、「Die Götter Sind Weiß」、「Ein Bisschen Krieg」などが代表作。こうした曲調は彼らのパブリック・イメージとも重なっていった。「Der Mussolini」という曲名、レザージャケットに身を包んだいでたち、短く刈り上げた髪型 (ゲルマン版グレース・ジョーンズとも)などもあって、ファシズムを連想させると繰り返し非難を浴びた。また、戦前の流行歌や童謡の使い古されたキッチュな言い回しを引用した、ときにナチの記憶を呼び起こすことも辞さない歌詞は、いわれなき非難を強めることにもなった。DAFはメディア上での釈明などするわけもなく、むしろ「アナーキストのスキンヘッズ・スタイルからナチ・スタイル」までの幅広さを皮肉混じりに吹聴し、自分たちは少しばかりファシストの危険な香りに魅せられているだけだ、とうそぶいた。
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