１‐クロロプロパン

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１‐クロロプロパン

分子式：	C3H7Cl
その他の名称：	塩化プロピル、塩化n-プロピル、1-Chloropropane、Propyl chloride、n-Propyl chloride
体系名：	プロピルクロリド、1-クロロプロパン

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1-クロロプロパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/08/14 01:53 UTC 版)

1-クロロプロパン
優先IUPAC名 1-Chloropropane
別称 n-プロピルクロリド
識別情報
CAS登録番号	540-54-5
3D model (JSmol)	Interactive image
ChEMBL	ChEMBL15697
ChemSpider	10437
ECHA InfoCard	100.007.955
EC番号	208-749-7
PubChem CID	10899
UNII	TUV7462NWK
国連/北米番号	1278
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID3051462
InChI InChI=1S/C3H7Cl/c1-2-3-4/h2-3H2,1H3  Key: SNMVRZFUUCLYTO-UHFFFAOYSA-N
SMILES ClCCC
特性
化学式	C3H7Cl
モル質量	78.54 g mol−1
外観	無色の液体
匂い	クロロホルム臭
密度	0.890
融点	-122.8 °C, 150 K, -189 °F
沸点	46.7 °C, 320 K, 116 °F
水への溶解度	2.72g/L, 25℃
有機溶媒への溶解度	アルコール、エーテルに混和
屈折率 (nD)	1.3886
粘度	4.416 cP at 0 °C 3.589 cP at 20 °C
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性	可燃性の高い液体で、蒸気は引火性がある。飲み込んだり吸引したら有害で、皮膚からの吸収でも有害な場合がある。中枢神経に影響を及ぼす。皮膚、眼、気道に対し刺激性がある。
GHS表示:
絵表示
重要な用語	Danger
危険性報告	H225, H302, H312, H332
予防報告	P210, P233, P240, P241, P242, P243, P261, P264, P270, P271, P280, P301+P312, P302+P352, P303+P361+P353, P304+P312, P304+P340, P312, P322, P330, P363, P370+P378, P403+P235, P501
NFPA 704（ファイア・ダイアモンド）	2 3 0
引火点	−18 °C (0 °F; 255 K)
発火点	520℃
爆発限界	2.5 - 11 %
安全データシート (SDS)	External MSDS
関連する物質
関連するハロゲン化アルキル	クロロエタン 2-クロロプロパン tert-ブチルクロリド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1-クロロプロパンはハロゲン化アルキルの一種で、化学式C₃H₇Clで表される無色の可燃性液体である。n-プロピルクロリドとも称する。塩化亜鉛を触媒として、1-プロパノールを三塩化リンに反応させることで得られる。

製造

プロパンを塩素化することにより、1-クロロプロパンが得られる。この時の温度によっては、異性体の2-クロロプロパンも多く生じる.。三塩化リン、五塩化リン、または塩化チオニルを1-プロパノールに反応させることによっても生成する。

性質

揮発性の高い無色の液体で、クロロホルムのような特異臭がある。多くのハロゲン化アルキルと異なり、水より密度が低い特徴を持つ。

用途

フリーデル・クラフツ反応や、グリニャール試薬や有機金属化合物製造時のアルキル化剤として使用される。プロピルアミン・麻酔薬・駆虫薬の反応中間体、発泡剤としての用途もある。