鳴鹿から始まる国営農業水利事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 13:48 UTC 版)
「九頭竜川」の記事における「鳴鹿から始まる国営農業水利事業」の解説
戦後に入ると、食糧増産のための施策として農林省(現・農林水産省北陸農政局)は1948年(昭和23年)より国営九頭竜川農業利水事業に着手した。十郷用水と芝原用水の安定した水供給を図るために鳴鹿地先に鳴鹿堰堤を1954年(昭和29年)建設した。当時は固定堰であったが1964年(昭和39年)に国営九頭竜川第2農業水利事業が着手されるにおよび、1966年(昭和41年)に鳴鹿堰堤は可動堰へと改造された。しかし、老朽化の進行や水需要の再分配、大野市の上水道需要の増大等から堰の改良が必要となり、1989年(平成元年)より建設省(現・国土交通省近畿地方整備局)によって鳴鹿堰堤再開発事業、九頭竜川鳴鹿大堰の建設が開始された。堰は2003年(平成15年)に完成し、灌漑の他に洪水調節・不特定利水・上水道を目的とした多目的ダムとなった。
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