鳶と火消し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 03:03 UTC 版)
江戸時代の消火は延焼方向の家屋を解体して延焼を防止する破壊消防だったため、民間人のボランティアにより構成される町火消では、本来が建築労働者で家屋構造を熟知し、かつ掛矢や鳶口などの道具の扱いに習熟して素早い家屋解体が可能だった鳶の者が火消衆の主力を占めた。以後火消しは鳶と同義になり、歌舞伎など江戸文化の題材とされ、鳶の間に独自の火消し文化が発達した。 現在でも消防出初式では鳶関係者により梯子乗りの演技などが行われる。東京の場合、梯子乗りは(社)東京都鳶工業会の別組織である、火消し文化の伝承を目的とする江戸消防記念会の会員により行われる。
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