鰯の頭も信心から
鰯(いわし)の頭(あたま)も信心(しんじん)から
鰯の頭も信心から
出典:『Wiktionary』 (2018/04/06 09:50 UTC 版)
成句
鰯の頭も信心から(いわしのあたまもシンジンから、又は、いわしのかしらもシンジンから)
- 一旦信じてしまえば、どんなものでもありがたく思えるということ。江戸期、節分に鬼除けのため、玄関先に鰯の頭を吊るす習慣があり、それに由来するという説が有力。
- 東京化學會で私が(「オリザニン」は脚氣に效くだらう」)と述べたことを、當時醫界の大立者だつた某博士が傳へ聞かれて「鈴木が脚氣に糠が效くと云つたさうだが、馬鹿げた話だ、鰯の頭も信心からだ、糠で脚氣が癒るなら、小便を飮んでも癒る……」と、或る新聞記者に話されたことがあつた。(鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』)
- 父親の医者というのは、頬骨のとがった髯の生えた、見得坊で傲慢、その癖でもじゃ、もちろん田舎には刈入の時よく稲の穂が目に入ると、それから煩う、脂目、赤目、流行目が多いから、先生眼病の方は少し遣ったが、内科と来てはからッぺた。外科なんと来た日にゃあ、鬢附へ水を垂らしてひやりと疵につけるくらいなところ。鰯の天窓も信心から、それでも命数の尽きぬ輩は本復するから、外に竹庵養仙木斎の居ない土地、相応に繁盛した。(泉鏡花『高野聖』)
参照
「鰯の頭も信心から」の例文・使い方・用例・文例
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