魚介類への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 06:01 UTC 版)
赤潮が魚介類に与える影響は幾つかに分類される。 有害赤潮プランクトンの沈降による底層溶存酸素濃度の低下。 鰓に有害赤潮プランクトンが詰まる事による物理的窒息。 これらの作用により、漁業、特に海産物の養殖業界では特に大きな損害が出る。 また、有毒藻である渦鞭毛藻類などの産生する毒素が貝類の体内に蓄積し、それを食べた人間に健康被害を及ぼすこともある(→貝毒)。ただし、貝毒プランクトンは低濃度でも貝を毒化させるため、赤潮から連想される水域のプランクトン増殖による着色現象は伴わない。 日本では、こういった赤潮被害が漁業や水産業に及ぼす影響を抑えるため、赤潮の発生時や発生が予想される時に、都道府県の担当部局は赤潮警報や注意報などを出して、関係機関や漁業者に注意を呼びかけることがある。
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