高田松原再生工事・植樹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:42 UTC 版)
海岸災害復旧工事、海岸砂浜再生事業の他に、第一線堤と第二線堤の間に松を植樹して松原を復元する計画が立てられた。それに先立って、大船渡農林振興センター所管部分による松の生育に適した地盤を整備する工事が行われた。内容としては、延長約1.9キロメートル、一番広いところで幅約100メートルの区域に土砂を運搬して敷均する盛土工事、管理路の整備、雨水を排水する側溝の整備、苗木を強風から防ぐための柵の設置工事といったものである。 以上の工事が終わった上で苗木の植栽が行われた。約9ヘクタールの敷地に県とNPO法人「高田松原を守る会」を主体としたボランティア(それぞれ3万本、1万本)と共同で海側にクロマツ、陸側にアカマツを植えた。一般財団法人ベターリビングがこのプロジェクトに関し、ボランティアが植樹する苗木の育成・提供を行った。これらに加え、前述の松ぼっくりから育てた苗や『奇跡の一本松』から接ぎ木した苗も植えられている。 ボランティアによる植樹の経緯2017年 - 約3,000本が植樹。 2018年 - 約3,500本が植樹。 2019年 - 約2,100本を植樹。 2020年 - 新型コロナウイルスの影響で中止。 2021年5月18日をもって10,000本の植樹を達成。 松原が震災前と同じ光景に戻るまでには、約50年の歳月がかかると見込まれている。
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